Alister Chapman氏が自身のブログでソニーFX6のファンノイズの問題に言及した記事を投稿した。彼は、最新のカメラで高解像度とフレームレートを達成するために、空冷がいかに必要かを説明している。また、FX6ユーザーのためのヒントも提供している。
フォーラムやオンライングループでソニーFX6の冷却ファンの音がうるさいとの声がある。
これに関し、ソニーのカメラのエキスパートとして知られるAlister Chapman氏が、最近この問題を取り上げたブログ記事を発表した。
冷却ファンは”不幸な必需品”
同氏によると、カメラの動作には何の問題もないそうだ。むしろ、冷却ファンを「現代の高解像度カメラには不幸な必需品」と定義している。確かに、より高い解像度とフレームレートを求めると、非常に強力なプロセッサーが必要となり、当然ながら熱を発生する。
しかし、カメラの電子機器とセンサーからの放熱は避けられない。熱の量が多すぎるとセンサーのノイズレベルが上がり、場合によっては破損する可能性もある。そのため、ファンのノイズをコントロールする必要がある。
RED DSMC2ボディのような一部のハイエンドシネマカメラでは、ユーザーがファンの速度や設定をコントロールすることができる。さらに、4Kや8Kカメラの小型化に伴い、ミラーレススタイルのボディにも冷却ファンが搭載され始めているのも興味深いところだ。例えば、キヤノンEOS R5 Cは、冷却ファンを搭載するために、通常のR5よりも大きくなっている。
FX6のファンノイズ
Alister Chapman氏によると、この問題に対処する最善の方法は、カメラシステムをより理解することだそうだ。例えば、FX6には、Auto、Minimum、Offの3つのファンコントロールモードがある。(これらは “テクニカル > ファンコントロール “メニューで見つけることができる)。
特に、「Minimum」では、ファンが常に一定の低いレベルで動作する。これにより、特に長時間の撮影中にカメラの温度が上昇すると、ファンが突然作動するのを防ぐことができる。
一方、”Rec “モードでは、”Rec “ボタンを押すとファンが完全にオフになるように設定できる。このため、同氏が注意喚起しているように、長時間の撮影では黒レベルが微妙に変化することがあるが、ほとんどの撮影者にとっては問題ないだろう。また、RECモードがオフでも、カメラが安全基準を超える温度になるとファンが作動する場合がある。
Alister Chapmanのオリジナルのブログ記事はこちらで見ることができる。