ソニーFX9はFS7に比べ、より大きなセンサーが搭載されているだけでなく、異なるセンサースキャンモードで記録することもできる。これにより、用途に対応したより柔軟性が高い撮影ができる。
FX9のリリース時(ハンズオン、レビュー、ラボテストを参照)には、すべての解像度と記録モードはサポートされていなく、ソニーはファームウェアアップデートで対応すると発表した。これはファームウェアバージョン2.0で実現され、FX9はさらに用途が広がり、さまざまな撮影環境に対応できるようになっている。
センサースキャンモード
FX9は、35.7×18.8mmの35mmフルフレームセンサーを備えている。カメラには6Kセンサーが搭載されているが、最大記録解像度はDCI4Kとなっている。したがってセンサースキャンモードが表示されると混乱する可能性がある。
- FF 6K
- FFcrop 5K
- S35 4K
- FF 2K
- S35 2K
センサースキャンモードで説明されている解像度は、記録解像度ではなく、使用されているセンサー解像度を示している。
FF 6K
FX9でFF 6Kスキャンモードを選択すると、カメラは6Kで撮影し4Kにダウンサンプリングする。 FX9センサーはネイティブで17:9のアスペクト比のため、最大記録領域はDCI 4K(4096 x 2160)を記録することによって達成される。 UHD 4K(3840 x 2160)を記録する場合は、水平解像度が低下する。なお、FF6Kスキャンモードで記録できる最大フレームレートは30pとなる。
FFcrop 5K
4K/30p以上を記録したい場合は、ファームウェア2.0で導入されたFFcrop5Kを選択する。このセンサースキャンモードを使用すると、画像領域の一部がクロップされるが、最大60フレーム/秒を記録できる。
クロップされると、フルフレームレンズからの視野が狭くなる(約1.25倍小さくなる)ことを意味するが、スーパー35mm用のヴィンテージシネマレンズを使用することができる。
アンジェニューにはフルフレームセンサーでケラレが発生するレンズが多くあるが、解像度を下げると(REDカメラの場合と同じように)、富士フイルムMKズームレンズと同様に完全にカバーされる。繰り返しになるが、センサースキャンモードはFFcrop 5Kと呼ばれるが、最大解像度は4Kとなる。
S35 4K
S35 4Kモードでは、FS7を4Kモードで使用する場合と同様の視野が得られる(1.5倍のトリミング)。
このモードは、FX9の記録をFS7や他のS35カメラと一致させる場合に必要な記録モードだ。名前が示すように、このセンサースキャンモードでは、4K記録(DCI 4KおよびUHD)に対して1:1のセンサー読み出しが行われる。
FF 2K & S35 2K
FF 2Kではセンサー幅全体を取得し、2K(およびHD)にダウンサンプリングする。 S35 2Kも同じで、S35mmセンサークロップを使用する。この場合は、6K / 5K / 4Kモードと比較して、画質が低下する。 S-Log 3で撮影する場合、ソニーは2Kスキャンモードでベースよりも1〜2ストップ明るく露光することを推奨している。
残念ながら、S16の記録モードについては言及されていないが、非常にコンパクトながら大きなズーム比を持つブロードキャストズームレンズを使用できるだろう。これは、FS7にこのセンサースキャンモードがり、よく使われていた経緯から、歓迎すべきモードだ。
以下にフレームレートの概要がある。
記録モード、フレームレート、および記録可能時間についての詳細は、以下のリンクを参照いただきたい。ここでは、さまざまなレンズのレンズカバレッジについても確認できる。: https://brains.florianmilz.com/ucdb/sony/fx9.
最新のFX9ファームウェアとマニュアルはこちらからダウンロードできる。:
https://pro.sony/ue_US/support-resources/pxw-fx9/software
Link: sonycine.com