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ソニーがS3CAを発表 - α7SIIベースの特殊用途機

多くの人が、今年のNABでソニーのα7SIIの後継機の発表を期待していたが、出てきたのはS3CAというα7S IIベースの特殊用途機だった。機種名にS3とあるが、これはa7S IIの特定用途で、スペシャルバージョンということだ。それではS3CAについて見てみよう。

S3CAの概要

S3CAはα7S IIと同じセンサーとプロセッサーを備えているが、α7S IIのように30分の録画制限は無いので、長時間の連続録画ができる。

α7S IIは2015年に発売され、特に低照度特性が優れているため、人気のカメラのひとつだ。(低照度特性についての以前の記事はこちら

Sony S3CA on display at NAB 2017

S3CAはα7S IIより少し小さく、箱形で、より耐久性の高いボディを持ち、ビューファインダーやボタンは省かれている。従って、コントロールはPCやMacとUSB接続して行う。アプリケーションによっては、これは的を射た方法だろう。 S3CAは、例えば、ライブ制作で使用することができ、カメラオペレータの代わりにミキサーから制御することができる。

コンピュータからの制御は、今回見たアプリケーションの画面では反応が遅く、フレーム落ちがあった。しかし、このアプリの画面は画の品質のモニター用ではなく、モニターと外部記録用にHDMI出力を備えており、4KやHDでも出力が可能だ。

Large VR Rig by Radiant Images with several Sony S3CA cameras.

S3CAカメラを組み込んだRadiant Images社製のリグ

高品質のVRや360°撮影用途は、S3CAの最も代表的な使い方の一つと言える。ブースには10台のS3CAを組み込んだRadiant Images社製のVRリグが展示されていた。なお、映像は、カメラ内のSDカードに記録することも、外部機器で記録することもできる。

Sony S3CA on display at NAB 2017

一部の用途では、S3CAは待たれていたカメラだが、多くのカメラマンにとっては、このカメラは待っていたものではなかった。いずれソニーはα7SIIの後継機かそれに値するものを出してくるだろうが、それまでは待たなければならない。

Sony S3CAは約4,500ドルで販売され、秋に出荷を開始する予定だ。

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