ソニーは、同社のフラグシップシネマカメラVENICEが2018年2月のリリース時からフルフレームを使った撮影に対応することを明らかにした。
フルフレーム撮影が本体発売と同時に可能
9月の発表では、フルフレーム撮影機能は、2018年の夏に有償アップグレードとして提供される予定だった。
ソニーは多くの映画制作者の意見を聞き、この方針を変更したようだ。今回のプレス発表では、フルフレーム撮影機能は本体発売時に同時に搭載されることが明らかになった。
なお、この機能は当初より有料ライセンスによるアップグレードで、その点に変更はない。
海外でのプレスリリース文は以下の通り。(原文)
Bydgoszcz, Poland – 15th November: After a successful launch of the next generation CineAlta motion picture camera VENICE, and extensive conversations with filmmakers following the camera’s debut, Sony is responding to strong requests to implement Full Frame image capture from day one, in time for the shipping of VENICE in February 2018.
The feature enables filmmakers to realise VENICE’s full potential by utilising 24x36mm Full-Frame 6K recording in Sony’s established 16-bit acquisition format, X-OCN[i]. In addition to Full Frame image capture, Sony plans an extensive roadmap of features planned to be implemented in future firmware upgrades
要約すると、「VENICEの発表後、映画制作者と意見を交換してきたが、その強い要求により、ソニーはフルフレームイメージキャプチャ機能を2018年2月の本体出荷時から搭載することにした。ユーザーはX-OCN 16bit 6Kで24x36mmフルフレーム記録ができる。 ソニーはフルフレーム記録に加え、今後もファームウエアアップグレードによる機能拡張を予定している。」とのこと。
ソニー・プロフェッショナル・ソリューション・ヨーロッパの放送&映画撮影技術責任者、Claus Pfeifer氏は「ソニーのVENICEプラットフォームの開発は、ダイナミックレンジ、色再現、および大判センサーによるアスペクト比の自由度などの面で、映画制作業界へのコミットメントを表しています。 VENICEは、ディレクターや撮影監督がスクリーンで表現するためのツールです。」と述べている。更に氏は、 「この発表は、世界中の映画制作者との強い信頼関係により実現しており、素晴らしい作品が生み出されることを期待しています。」
CineAlta VENICEは、2018年2月に発売される予定。VENICEの詳細については、こちらを参照いただきたい。