ソニーは、1インチセンサー搭載のVloggingカメラZV-1の後継機種を発表した。新しいソニーZV-1 IIは、18-50mm相当の焦点距離を持つ、より広いズームレンズを搭載している。また、フラッグシップモデル「ZV-E1」に搭載されていた多くの機能を「ZV-1 II」にも搭載している。商品紹介」「背景ボケ」「シネマティックVlog設定」などが、より安価なこのカメラに搭載されている。
ソニーは、固定レンズのZV-1FとZV-1(レビューを参照)から、レンズ交換式のZV-E10と最近発売されたZV-E1(レビューも参照)まで、既存のブロギングカメラのラインナップをベースにしている。ソニーZV-1 IIは、手頃な価格のブロギングカメラに新しいソフトウェア機能とハードウェアの改良をもたらすことを目的としている。
ZEISS Vario-Sonnar T* 18-50mm F1.8-4.0 レンズ
ZV-1 IIではズームレンズを従来の24-70mm F1.8-2.8 から18-50mm F1.8-4.0 に変更した。より広い焦点距離は、Vlog撮影をより容易にし、また、より短い焦点距離で実現するいくつかの新しいソフトウェア機能を可能にしている。
電子式手ぶれ補正は「アクティブモード」で、映像を可能な限り安定させることができる。ただし、電子式のみであるため、クロップで画面が狭くなるのは避けられない。
新しいレンズは、20.1MPの1インチExmor RSセンサーの前に設置されており、最大30pの4Kと最大120pのHDでビデオ撮影が可能だ。また、NDフィルターが内蔵されており、シャッタースピードやISOを変えることなく露出をコントロールすることができる。
マルチフェイス認識
ZV-E1で導入された「商品紹介」「背景ボケ」機能の次に、 Sony ZV-1 IIには「マルチフェイス認識」というものが搭載されている。この機能は、2人目がフレームに入ると同時にアイリス(つまり被写界深度)を調整し、両方の被写体にピントを合わせることができる。
人や動物を認識して追尾する機能を持つ位相差オートフォーカスは、ピントを合わせ続けるのに効果を発揮する。
CineVlogモード
ZV-1 IIもZV-E1と同様に、動画のアスペクト比を変更し、5種類のルック(S-Cinetoneなど)と4種類のムード設定を選択できる「シネマティックVlogモード」を備えている。
指向性の異なる3カプセルマイクを搭載
ZV-1 IIの上部には3つのマイクが内蔵されており、音がどの方向から来るかによって、より良い音声を録音できるように設定することができる。前方、後方、全方向からの音を録音することができる。
また、MIシューを使用した外付けマイクECM-G1にも対応しており、より多くの音声を取り込むことが可能だ。
スクリーンリーダーアクセシビリティ機能
視覚に障がいのあるユーザーにとって嬉しい機能として、メニューやメニュー項目を読み上げる「スクリーンリーダー機能」を搭載している。カメラメニューが以下の言語のいずれかに設定されていれば、その言語を読み上げることができる。
- 英語
- スペイン語
- 英語 スペイン語 フランス語
- ドイツ語
- ポルトガル語
- イタリア語
- 日本語
- 中国語(簡体字)
- 中国語(繁体字)
- 韓国語
スクリーンリーダー機能を有効にすることができる。また、読み上げ速度を7段階に調整することも可能だ。
操作性と接続性
ZV-1は、タッチスクリーンモニターを改良し、”スマートフォンライク “な操作感を実現している。タッチスクリーンを使って、一般的なビデオ設定のほとんどを調整できるほか、ズームレンズの焦点距離を調整することも可能になっている。
Bluetoothでスマートデバイスと接続し、Sony Creator’s Appを使用してコンテンツのコントロールや転送が可能で、カメラのソフトウェアのアップデートも可能。
また、USB-Cケーブルでパソコンと接続するだけで、 Sony ZV-1 IIをウェブカメラとして使用することも可能だ。
動画や画像はSDカードに保存され、ZV-1 IIはZV-1やZV-1Fと同じX-batteryを使用している。このバッテリーにより、約45分の録画ランタイムが可能だ。また、この新しいカメラは、ZV-1より2グラム軽くなり、292グラム(10.3オンス)となっている。
ソニーZV-1 IIは、2023年6月に発売される予定。
詳細はソニーのホームページで確認できます。