ソニーは、コンテンツクリエイターがスマートフォンから移行するための新しいコンパクトVlogingカメラ、ZV-1Fを発表した。20mmフルサイズ相当の固定レンズ、4K30pとFullHD120pの動画撮影、3カプセルマイク内蔵、BluetoothとWi-fi接続、エントリーユーザー向けのいくつかのプリセットが特徴だ。
新しく発表されたZV-1Fは、既存のZV-1やZV-E10と同じ製品ファミリーに位置する。これらのカメラについてのレビュー(ZV-1 / ZV-E10)はこちら。
ZV-1Fは、その2つの兄弟機と比較して、最も高度な機能のいくつかが欠けている。しかし、その分手頃な価格設定になっているので、これからコンテンツ制作を始めるユーザーの最初のカメラとして最適と言える。
ソニー ZV-1F:Vloggingカメラ
ソニー ZV-1Fは、モバイルコンテンツ制作者が初めて本格的なカメラにアップグレードするのに最適なポケットサイズのカメラだ。24-70mm(フルサイズ相当)のズームレンズを内蔵したZV-1や、Eマウントレンズ交換式のZV-E10とは異なり、20mm(フルサイズ相当)F2の広角レンズが固定で付いている。
広角20mmは、自分撮りに最適な画角だ。さらに、人物にも動物にも対応する「瞳AF」機能により、被写体にフォーカシングするのも簡単。さらに、電子式手ブレ補正を搭載しているので、撮影時や歩きながらの撮影でも手ブレしにくい映像になる。
20MP 1インチ Exmor RS CMOSセンサー(13.2×8.8mm)を搭載し、最大30fpsの4K UHDまたは最大120fpsのFullHDで動画を記録することができる。しかし、コーデックは旧来のXAVC Sで、ビットレートは100Mbpsに制限されている。ZV-1FはSDXC/SDHCメモリーカードに対応しており、メモリーカードは通常、非常に手頃な価格なので、初心者でも安心して使える。
バリアングル液晶タッチパネルを搭載し、自撮り撮影時には前方に反転させて操作しやすくなっている。さらに、本体右側面には外部マイク用の3.5mmオーディオジャック入力、マイクロHDMIコネクタのほか、USB-Cポートが搭載されている。後者は、カメラをパソコンに接続することで、ZV-1FをWebカメラとして利用することができる。
ブロギングに特化した機能
ソニー ZV-1Fは、ベストな状態で撮影できるよう、使いやすい機能を搭載している。顔の明るさを調整する「顔優先AE」や「美肌効果」、背景を際立たせる「背景ぼかし」などを搭載している。
その他、商品レビューに役立つ、顔と物のフォーカスを切り替える「商品ショーケース設定」、撮影中にクリップをマークする機能、10種類のプリインストールされたクリエイティブルックの存在などが注目される。
デザイン、接続性、オーディオ
新ZV-1Fは、サイズ105.5×60×46.4mm、重さ256g(バッテリー、メディア含む)と非常に小型・軽量。ソニーによると、本体と付属品にリサイクル素材を使用している。
ZV-1Fは、スマートフォンアプリ「Imaging Edge Mobile Plus」とBluetoothまたはWi-fiで接続し、静止画や動画をすぐにSNSで共有することができる。さらに、既存の三脚/シューティンググリップ「GP-VPT2BT」を使用してカメラを操作することも可能だ。
ZV-1Fは、カメラ前面からの信号を拾う指向性3カプセルマイクを内蔵し、ウィンドスクリーンが付属している。ZV-1とは異なり、コールドシューインターフェースのため、ソニーのマルチインターフェースオーディオモジュールには対応していない。
価格と発売時期
ZV-1Fは2022年10月19日(水)10時より予約販売開始予定。価格はオープンだが、海外ではVloggerアクセサリーキット(ブラック/ホワイト)を646ドルで予約販売しており、ZV-1やZV-E10よりも安価だ。
詳細については、こちらのソニーのウェブサイトをご覧いただきたい。