クラウドファンディングで有名なキックスターター(Kickstarter)には、よく面白い製品が登録されるが、全てが成功するわけではない。そんな中でSPUD(Spontaneous Pop-Up Display)が評判を呼んでおり、クラウドファンディングの目標が33,000ドルなのに対し既に350,000ドルを集めている。SPUDとはどのようなものなのか紹介しよう。
SPUDは24インチサイズのプロジェクターで、スクリーンを小さく畳むことができる。鞄に入るほど小さくなるので、どこにでも持っていくことができる。本体は高精細のスピーカー付きプロジェクターユニットで、スクリーンを折り畳むと、本体を包み込むような格好になる。編集用のモニターとして、クライアントへのプレゼン用に、あるいは展示会での説明用に、簡単に持っていくことができる。
仕組み
本体は小さなプロジェクターで、スクリーンまでの数十センチの距離で合焦する。スクリーンまで近いこともあり、高精細で明るい映像が映し出される。ラップトップの画面やスマートフォンの画面は小さいが、このプロジェクターで大きく見ることができる。
折り畳めるスクリーンと言えば、折り目が目立ったり、しわが多かったりというイメージがあるが、SPUDのスクリーンは柔軟性のあるポリマーでできており、しわにならないうえ、洗うこともできる。明るさは350nitから785nitまで可変でき、十分に明るい。
インターフェースはHDMI入力を備えており、パソコンやタブレットと接続できる他、ワイヤレスでも接続可能。テレビやGoogle Chomecast、Amazon FireTVなども観ることができる。更にUSBコネクターも装備されており、ワイヤレスアダプターへ給電したり、他のデバイスを充電したりもできる。
電源は内蔵のバッテリーで350nit時10時間、785nitでは4時間動作する。もちろんACアダプターを使えば長時間の動作も可能。折り畳むと小さくなり、重さは僅か0.9Kg。以下が主な特徴。
Here are the full specifications –
- 解像度は1280×720
- 24インチスクリーン
- 16:9
- 350nit~785nitで明るさ調整可能
- 350nitで10時間、785nitで4時間動作可能
- 重さ9Kg以下
- 折り畳むと、17(W)x5.5(H)x19(D)cmの大きさ
- HDMI、あるいはワイヤレスで映像入力
- 120Hzリフレッシュレート
- ステレオスピーカー内蔵
- 12V DCバッテリー内蔵
SPUDは実に様々な使い方が想定できる。我々の現場でも、カメラの外部ディスプレイやプロンプターとして、あるいは出先での編集作業や再生確認などにも活用できるだろう。フルHDでないことだけがちょっと不満だが、その利便性はそれ以上のものがあるだろう。
キックスターターのキャンペーンはまだ38日残っており、399ドルのところ、384ドルで購入できる。出荷は2017年6月の予定。
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