StabiLensは、ジンバル用のレンズカウンターウェイトシステム。これにより、交換レンズの重さが違っていても、各レンズの重心を一致させることができ、ジンバルの再調整を行う必要がない。これは、ジンバルリングを持ち、ここに重りを加減することにより調整する。 StabiLensは現在予約注文が可能。
昨年9月に、Reflex CinemaのQuickdrawの記事をリリースしたが、これもジンバル用のレンズカウンターウェイトシステムだった。最も重いレンズに合わせて、他のレンズにウェイトを追加することにより調整する。
StabiLensは、米国を拠点とする映像クリエーター、Zac Miller氏が作成したカウンターウェイトシステムで、基本的にQuickdrawと同じ考え方だがデザインが異なる。
StabiLensの概要
StabiLensは、ジンバルで撮影する場合、迅速にレンズを交換できるようにしたレンズカウンターウェイトシステム。 StabiLensは、ほぼすべてのジンバル、カメラ、レンズに対応するリングとウェイトで構成されている。ただし、もちろん、ジンバルの最大耐荷重は考慮する必要がある。
プロモーションビデオでは、DJI Ronin-SとPanasonic GH5で5本のレンズを使用している。直径58mmから110mmのほとんどのレンズに対応する。即ち、ほとんどのデジタル一眼レフとミラーレスカメラ用レンズをカバーする。2020年にはシネマレンズ用のリングもリリースする予定とのこと。
StabiLensのジンバルリングはレンズフードに取り付けることを推奨している。もちろん、レンズの操作性を妨げない限り、レンズのどこにでも装着できる。
バランスのとり方
使用法は、まず最も重いレンズでジンバルのバランスを取り、次に別のレンズを装着し、StabiLensジンバルリングを取り付ける。そして、ジンバルでバランスが取れるまで、ジンバルリングにウェイトを追加する。カメラが左に傾いている場合は、右に重みを追加し、その逆も同様にする。使用するレンズ全てにに対してこれを繰り返す。詳細については、下のStabiLensビデオチュートリアルをご覧いただきたい。
StabiLensシステムは、リグの重量をできるだけ少なくするように構築されている。ジンバルを使用する場合、多くのユーザーはサイズと重量が同じレンズを使用する。たとえば、ロキノンT1.5シネプライムレンズキットの4本のレンズ(24mm、25mm、50mm、、85mm)は、すべて125g以内の差だ。即ち、これら4本のレンズは、リグに約125グラム未満の重りを追加することでバランスを取ることができる。各リングには最大234グラムを追加できる。
このカウンターウェイトシステムは、レンズのフロントフィルタースレッドの操作を妨げることはない。NDフィルターの取り付けも問題なく行うことができる。
価格と発売時期
StabiLensは、同社のオンラインショップでのみ予約可能。予約注文品は2020年3月に出荷予定。現在、2つのパッケージが選択できる。
- StabiLensスターターキットには、StabiLensジンバルリング、10個のタングステン合金ウェイト(12g)、10個のスチールウェイト(5g)、およびハードケースが同梱されている。このキットの価格は99.99ドルだが、2月21日までは79.99ドルで入手できる。
- StabiLens Cinematographer Kitには、2つのStabiLensジンバルリング、20個のタングステン合金ウェイト(12g)、20個のスチールウェイト(5g)、およびハードケースが同梱されている。このキットの価格は149.99ドルで、2月21日までは119.99ドルで入手できる。