SWITは、最大輝度1,000nits、DCI-P3カバー率97%の21.5インチフィールドモニターFM-215HDRをリリースした。このモニターは、1つの12G-SDIと3つの3G-SDIビデオ入力ポート、1つのHDMI 2.0入力ポート、1つの12G-SDIと1つの3G-SDIの2つのSDI出力ポートを備えている。
SWITは、今回レビューしたCM-S75Fのようなコンパクトなオンカメラモニターのラインナップでよく知られている。同社はプロダクションモニターも製造しており、最近では4K/8KモニターのBM-U325とBM-U326MDをリリースした。しかし、価格はそれぞれ19,000ドルと26,000ドルで、これらのハイエンドモニターは万人向けではない。
SWITは、2021年に発売したFM-21HDRのアップデート版、FM-215HDRを発表した。FM-21HDRは、OSEE LCM215-HDR+にかなり似ているが、これはSWITがOSEEの親会社であることから驚くことではない。
SWIT FM-215HDR – 特徴
SWIT FM-215HDRは21.5インチのプロダクションモニターで、最大解像度は1920 x 1080。コントラスト比は1000:1、視野角は178°と広く、屋外でも問題なく使用できるだろう。
このモニターは8ビットパネルを搭載しているが、10ビットをエミュレートするために8+2 FRCテクノロジーを使用している。純正の10ビットパネルは高価なため、これは各メーカーの間で広く使われている “トリック “だ。SWITによると、FM-215HDRはDCI-P3色空間の97%をカバーしている。SWITはまた、このモニターがPQ/HLG/S-Log3 HDRモニターをサポートしていることにも言及している。
また、FM-215HDRは、”Atheros X-rite I1 Pro OEMとJETI Specobos1211カラープローブをUSB経由でモニターに直接接続して “カラーキャリブレーションできる。
お分かりのように、このモニターにはアルミフライトケースが付属しており、プロダクションモニターには欠かせない持ち運びや保護に便利だ。ただし、本体サイズは57×26×40.5cm、重量は7.28kgなので、例えば個人の映像クリエーター、いつも持っていくようなモニターではないことは覚えておいてほしい。
入出力ポート
SWIT FM-215HDRの背面には、以下のものがある:
- 3G-SDI×3、12G-SDI×1のビデオ入力ポート。
- 1つの3G-SDIと1つの12G-SDIビデオ出力ポート。
- HDMI 2.0入力ポート1つ。
- 3つのRS-485ポートがある:1つはGPI(タリー)入力、2つはTSL3.1/4.0 UMDダイナミックソース名入出力用。
- 内蔵スピーカーと3.5mmオーディオ出力がある。
- 4ピンXLR 12V電源入力と通常の主電源入力がある。
- 前面にはUSBポートがあり、ファームウェアのアップデートやカスタムLUTのロードができる。
FM-215HDRは1080pディスプレイを搭載しているが、DCI 4K60pまでの4K入出力信号に対応している。
FM-215HDRはVマウントバッテリーでも駆動可能で、バッテリープレートを内蔵している。このプロダクションモニターをライトスタンドにマウントしたい場合は、背面にVESA 100×100のマウントポイントがある。ただし、FM-215HDRにはライトスタンド用ブラケットは付属していないので、別途購入する必要がある。
SWIT FM-215HDRのモニタリングツール
SWIT FM-215HDRは前面に複数のファンクションボタンがあり、明るさ/コントラスト/光源/彩度の設定を素早く調整できる。また、ユーザー割り当て可能な5つのファンクションボタンと4つのユーザープロファイルを備えている。
このモニターは複数のビデオ入力を備えており、クワッドビュー・モニター、2つのピクチャー・イン・ピクチャー、2つのピクチャー・バイ・ピクチャー・モニターをサポートしている。また、ソーシャルメディア撮影用に、ダイレクトクロップモードで2つの入力を縦(9:16)に表示することもできる。
FM-215HDRには、波形ツール、ピーキング、R/G/Bモノ、ヒストグラム、ゼブラ、フォールスカラー、マーカー、オーディオ信号などのモニタリングツールも内蔵されている。
価格と発売時期
SWIT FM-215HDRは1,799ドル/1,999ユーロで発売中だ。モニターには2枚のアクセサリープレート、スクリーンプロテクター、アルミ製フライトケースが付属する。
詳細はSWITのウェブサイトをご覧ください。