TEAMGROUP Inc.は、T-CREATE EXPERT UHS-II U3 V90 SDメモリーカードを発表した。このカードは、非常に大容量、UHS-II接続、V90シーケンシャル書き込み速度、一般的で人気のあるSDフォームファクターという珍しい組み合わせを提供する。この組み合わせはなかなか見つけることができず、ハイブリッドカメラやキヤノンEOS C80といったカメラに適している。
SDカードは、間違いなく記録メディア界の主力製品だ。多くのカメラなどに搭載されており、あらゆる形やサイズ（そして速度）がある。速さではCFExpressカードが優るが、SDカードは市場の標準だ。近年では、このフォーマットがピークに達したと思われることもあった。UHS-II V90カードは、高速の書き込み速度をサポートしているが、現在のカメラでは、特に徐々に一般的になりつつあるRAW動画に関しては、もう少し余裕のあるものを要求されることがある。しかし、SDカードは依然としてより効率的だ。T-CREATE EXPERT 2TB UHS-II U3 V90のような新しいカードは、SDカードがより過酷なニーズに応えることを可能にしている。
大容量メモリーカードのケース
大容量のメモリーカードは、多量のデータを保存することができるため、残り容量の心配なく撮影に集中することができる。カメラに1枚のカードを入れておけば、カードを置き忘れる可能性が減り、カメラのセットアップをやり直す必要がなくなる。つまり、リグやジンバル、その他の機材から取り外す必要がなくなるのだ。
1～2TBのSDカードはかなり以前から入手可能だったが、ほとんどがV30の速度に制限されていた。そのため、高画質ビデオ記録には適していなかった。容量は大きいが、書き込み速度が低いため、高度に圧縮されたファイルしか使えなかった。TEAMGROUPのT-CREATE EXPERT 2TB UHS-II U3 V90メモリーカードの重要性はここにある。
キヤノンEOS C80に最適
このような高速で大容量のメモリーカードの恩恵を受けられるカメラはかなり多い。富士フイルムのX-H2とX-H2sの8K/6K ProRes機能、キヤノンのEOS R5（オリジナルとMark IIの両モデル）、パナソニックのLUMIX S5II Xなどだ。 しかし、この2TB V90カードは、6K 60P CinemaRAW lite機能を持つキヤノンEOS C80用に調整されているようだ。その設定では、2時間8分の記録が可能だ（TEAMGROUP社の仕様）。これにより、このカメラでの長時間の撮影が大幅に改善される可能性がある。
大容量メモリーカードに反対する意見
大容量メモリーカードには1つの大きな弱点がある。それは、1枚のカードにすべてを保存すると、カードを紛失したり破損したりした場合にリスクが高まることだ。皮肉なことに、これらの分野では、カード1枚をベースとしたワークフローが最も有効なのだ。現在のカメラに広く搭載されている重要なリスク管理方法の1つは、2枚のカードに同時にバックアップ記録することでだ。これにより、カードが破損している場合のリスクを回避できるが、カードが入ったままカメラが盗まれたり紛失したりした場合はどうしようもない。
価格と発売時期
T-CREATE EXPERT 2TB UHS-II V90メモリーカードは間もなく発売されるはずだが、現時点では具体的な日付は明らかにされていない。価格も未発表だ。情報が入り次第、この記事を更新する。詳細については、TEAMGROUPの ウェブサイトをご覧ください。
