タムロンは、ソニーEマウントフルフレームセンサーカメラ用の2つの新しいレンズ、11-20mm F / 2.8 Di III-ARXDと150-500mmF / 5-6.7 Di III VCVXDを発売する。
過去数年間で、タムロンは70-180mm F / 2.8 Di III VXD、17-28mm F / 2.8 Di III RXD、28-75mm F/2.8 Di IIIRXDなど、ソニーEマウントカメラ専用のレンズをいくつかリリースしている。
今回、同社は11-20mm F / 2.8 Di III-ARXDと150-500mmF / 5-6.7 Di III VCVXDの2つの新しいレンズを発売した。
11-20mm F/2.8 Di III-A RXD
11-20mmF / 2.8 Di III-A RXD(コード名:B060)はソニーEマウント専用レンズで、ソニーα6000 / 6300/6500/6600などのAPS-Cセンサーを搭載したミラーレスカメラに対応する。タムロンによれば、これは「ソニーAPS-C Eマウントカメラ用の世界初の11-20mmF / 2.8レンズ」とのことが、トキナー11-20mm T2.9はかなり似ており(シネマレンズで、オートフォーカスはないが)2年近く前から発売されている。
この超広角レンズはかなりコンパクトで、全長は86.2mm、重さはわずか335g。 11-20mm F / 2.8 Di III-A RXDは、ファストハイブリッドAF、瞳AF、ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)にも対応する。また、カメラ内レンズ補正(シェーディング、色収差、ディストーション)にも対応している。
11-20mmF / 2.8 Di III-A RXDは10群12枚で構成されている。内部には、色収差を低減するために、2枚のGM(ガラス成形非球面)レンズ、2枚のLD(低分散)、および1枚のXLD(超低分散)レンズが使われている。また、フロントレンズにはフッ素コーティングが施されている。
なお防湿処理はされているが、防水/防塵ではない。絞りは7枚の絞り羽根で構成され、フロントフィルター径は67mm、最短合焦距離は広角端で0.15mとなっている。
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD
150-500mm F / 5-6.7 Di III VC VXD(コードネームA057)は野生動物などの写真やビデオ撮影に適している。このレンズはフルフレームセンサーに対応しており、ほぼすべてのソニーEマウントカメラで使用できる。150mmのF / 5から500mmのF / 6.7までの可変範囲(500mmでも比較的明るい)で、手ぶれ補正のVC(振動補正)も備えている。
150-500mmF / 5-6.7 Di III VC VXDは、このようなズーム範囲のレンズとしてはかなりコンパクトだ。500mmでわずか20.9cmの長さで、重量は1.7kgとなっている。(付属のアルカスイス標準三脚マウント155gを含まない)
レンズ本体には、オートフォーカスを制御したり、マニュアルフォーカスに切り替えたり、VCのOn/Off、3ポジションのVCモードセレクターのスイッチがある。VCモードは「標準」、「パン専用」、「フレーミング優先」を選択できる。
150-500mmF / 5-6.7 Di III VC VXDのAFドライブシステムにはVXD(ボイスコイルエクストリームトルクドライブ)リニアモーターフォーカス機構が搭載されており、スポーツの撮影で有用だ。VXDは非常に高速で高精度の動きを実現し、非常に応高い応答性を保証している。
レンズ構成は16群25枚で、特殊レンズとハイブリッド非球面レンズを利用して、色収差などを制御している。フロントレンズにはフッ素コーティングが施されており、また一部のレンズにはゴーストやフレアを防ぐためにBBAR-G2(ブロードバンド反射防止)コーティングも施されている。
絞り羽根は7枚で、11-20mmと同様に耐湿性がある(ただし、防水/防塵ではない)。フロントフィルター径は82mmで、最短合焦距離は広角端で0.6m。
価格と発売時期
11-20mmF / 2.8 Di III-A RXDにはレンズフードが付属しており、6月24日から フジヤエービックで79,200円で発売される。また150-500mmF / 5-6.7 Di III VC VXDは、6月10日から143,550円で発売される。
タムロンのWebサイトはこちら。