タムロンは、ニコンZレンズマウントフルフレーム35-150mm F2-2.8 Di III VXDを近日中に発売する。さらに、タムロンはソニーEマウントカメラ用に設計された超広角17-50mm F4レンズの開発を発表した。
日本のレンズメーカー、タムロンは最近2本の新しいレンズを発表した。35-150mm F2-2.8は全く新しいレンズではないが、ニコンZカメラに対応する。さらに、ソニーEカメラには17-50mm F4という超広角レンズが近々登場する。
ニコンZ用35-150mm F2-2.8 Di III VXDレンズ
2021年に初めて発表されたタムロン35-150mm F2-2.8は、明るい開放F値と広いズームレンジのユニークな組み合わせが特徴だ。そのスペックを考えると、このレンズが比較的大きく重いのも頷ける(直径:89.2mm / 3.5″、長さ:158mm / 6.2″、重量:1165g / 2.6 lb)。しかし、私の意見では、このレンズは旅行、イベント写真、ビデオ撮影用のオールインワン高速レンズとして魅力的な選択肢を提示する。16-35mm F2.8と組み合わせれば、幅広いシチュエーションを効果的にカバーできる。
当初、タムロンはこのレンズをソニーEマウントカメラ用にのみ提供していたが、現在、同社はニコンZバージョンを間もなく発売すると発表している。
光学的には、このフルフレームレンズの最短撮影距離は33cm(13″)で、9枚羽根の円形絞りはF2~F16(F2.8~F22)。フィルター径は82mmで、手ブレ補正機構は搭載していない。
他のミラーレスレンズマウントに関しては、タムロンからの情報はない。良いニュースは、少なくともLマウントユーザーは、同じ仕様のソニーE用サムヤン35-150mm F2-2.8レンズのLマウントカメラへの対応を(うまくいけばすぐに)期待できるということだ。これは、同社が最近Lマウントアライアンスに参加したことによる。キヤノンRFマウントは(AF対応レンズの設計に関しては)キヤノン専用レンズに制限されているので、まだ期待はできない。
ソニーE用17-50mm F4 Di III VXDレンズ
タムロンから新たに発表されたもう1本のレンズは、ソニーEマウントカメラ用のフルサイズ対応超広角F4レンズだ。17-50mmというズームレンジはかなりユニークで、使える焦点距離をかなりカバーしている。私はこのレンズがジンバルの使用にうまく機能すると信じている。しかし、タムロンの発表はどちらかというと「開発中のレンズ」タイプのニュースであり、これがいつ発売されるかはまだ明らかではない。
タムロンが謳っているように、VXDリニアモーターフォーカス機構のおかげで、このレンズは高速で静かで信頼性の高いAFを提供する(高性能なソニーEマウントボディと組み合わせた場合)。ズームとフォーカスの両方が内蔵式なので、レンズは防湿設計となっている。
光学的には、前玉にフッ素コーティングが施されており、クリーニングが容易になっている。このレンズの最短撮影距離は、ワイド端で19cm(7.5″)、ロング端で30cm(11.8″)だ。光学式手ぶれ補正はない。
レンズボディのデザインには67mmのフロントフィルタースレッドが含まれている。現在、レンズのサイズと重量に関する情報はない。判明次第、情報を追加する。
価格と発売時期
ニコンZ用35-150mm F2-2.8は258,500円で今すぐ予約できる。出荷開始は2023年9月21日となっている。
上で述べたように、17-50mm F4は現在開発中で2023年秋頃発売予定とされている。価格は未定。