タムロンは、ニコンZマウントミラーレスカメラ用の超望遠ズームレンズ50-400mm F4.5-6.3 Di III VC VXDを発表した。このレンズは、50mmから始まる8倍ズームレンジを誇り、オートフォーカスと手振れ補正を備え、コンパクトで持ち運びしやすいデザインとなっている。風景、ネーチャー、スポーツ、ポートレートなど、幅広い撮影に対応できる万能レンズだ。
ソニーEマウント用の28-300mm F/4-7.1 Di III VC VXDや、ニコンZミラーレス用の28-75mm F/2.8 Di III VXD G2など、タムロンは着実にレンズのラインアップを充実させている。そして今回、2022年に発表したソニー用モデルのニコンZ版となる50-400mm F4.5-6.3 Di III VC VXDを発表した。
特徴
この50-400mm F4.5-6.3レンズは、8倍のズーム比に加えVXD1リニアモーターフォーカス機構を搭載しており、野生動物やスポーツフォトグラファーに有用なMOD(Minimum Object Distance)から無限遠まで素早く静かにフォーカシングすることができる。さらに、タムロン独自のVC2(手ブレ補正)システムは、特に望遠焦点距離や遅いシャッタースピードでの撮影時に手ブレを効果的に軽減する。タムロンはこの手ブレ補正機構により、手ブレ補正を使用しない場合に比べ最大5EV遅いシャッタースピードでの撮影が可能になるとしている。
この50-400mmレンズはクローズアップにも適している。50mmズーム時の最短撮影距離は9.8インチ(25cm)で、最大撮影倍率1:2のハーフマクロ撮影が可能だ。400mmの望遠端でも最短撮影距離は59.1インチ(1.5m)で、最大撮影倍率は1:4となっている。
その他の特徴としては、輸送中にチューブが伸びないズームロック機構、BBAR G2反射防止レンズコーティング、機能のカスタマイズやファームウェアのアップデートが可能なタムロンレンズユーティリティの搭載などが挙げられる。
主な仕様
- 焦点距離:50-400mm
- 光量 F 4.5-6.3
- 最短撮影距離 0.25m (WIDE) / 1.5m (TELE)
- 最大撮影倍率: 1:2 (WIDE) / 1:4 (TELE)
- フィルターサイズ: 67 mm
- 重量:1.18 kg / 2.6 lb
- 商品番号 A067
- グループ-エレメント: 18-24
- 画角 46°48′-6°11′
- 絞り羽根: 9
- 絞り(最小): F 22-32
- 最大径: 88.5 mm
- 長さ: 183.4 mm
- 色: ブラック
価格と発売時期
タムロン50-400mm F4.5-6.3 Di III VC VXD ニコンZレンズは9月19日発売予定で、価格は214,500円となっている。詳細については、タムロンのウェブサイトをご覧ください。