Tentacle SyncがTrack Eを発表 - ポケットサイズオーディオレコーダー
Tentacle Syncは、Track Eポケットサイズオーディオレコーダーを発表した。これはBluetooth経由で32ビット浮動小数点テクノロジーを備え、SDカードにオーディオを記録するとともに、別のTrack E(またはSync E)ユニットと同期させることができる。もちろん単独のレコーダーとしても使用できる。
Tentacle Syncはドイツに本拠を置く会社で、タイムコードジェネレーターを設計製造している。同社の製品は、多くのカメラマンやオーディオオペレーターの間で人気がある。コンパクトなフォームファクターで、信頼性の高いタイムコード同期が可能。
Tentacle Syncは、今年のIBCで新製品を展示している。これはTrack Eと呼ばれる新製品で、同社の同期機能を備えた最初のオーディオレコーダーだ。
Track Eの概要
この新しいオーディオレコーダーは、タイムコードジェネレーターのSync Eとほぼ同じサイズで、ポケットに収まるほど小さい。たとえば、クリップオンマイクのレコーダーとして有用で、無線リンクが不要になる。またBluetoothを介した同期も可能だ。
最初に同期をとると、24時間で1フレーム未満の誤差でカウントを始める。無線を使わないので、無線送信に障害が発生するような環境でも使用することができる。 iOSまたはAndroidのアプリからコントロールでき、他のSync EやTrack Eとシームレスに統合できる。
Track Eオーディオレコーダーは、必ずしもSync Eが必要ということではなく、単独のレコーダーとしても使用できる。電源を入れるとすぐに、Tentacle Syncアプリによって認識され、ワイヤレスで接続できる。 Track Eは、オーディオの録音に32ビット浮動小数点技術を使用しており、ダイナミックレンジが大幅に向上している。
即ち、録音時のオーディオゲインは重要ではなく、低レベルで録音されたオーディオでも、ノイズが増加することなく、音量を上げることができる。 32ビット浮動小数点記録は、デジタルクリッピングが発生しないことも意味している。このテクノロジーにより、Track Eは常に高品質のオーディオを記録できる。
Track Eは、オーディオをSDカードに記録する。入力リミッターとハイパスフィルターも搭載されている。ミニジャックコネクターにはネジがあり、接続されたマイクコネクターを安全に固定できる。 Track Eは、調整できるプラグインパワーを備えており、幅広いマイクをサポートする。また、オーディオモニタリング用のヘッドフォンジャックも用意されている。
価格と発売時期
Tentacle Sync Track Eオーディオレコーダーは、2020年第1四半期に発売予定。TentacleSync Studioの無料ライセンスは、Track Eを購入すると付いてくる。通常バージョンに加え、お得なラベリアマイクを備えたバンドルバージョンも予定されている。価格はまだ発表されていない。