VitecグループのTeradekは、ACE、Bolt、Bolt 4Kシリーズなどのシネマ、IPビデオ、およびネットワーキング伝送で広く使われている。今回、新製品のRangerがリリースされた。
主な特徴
Teradekは、Rangerが4K HDRビデオストリームを、ほぼゼロの遅延で送信できる世界初のワイヤレスソリューションとなると述べている。
Rangerは、Teradek独自の特許取得済みのジョイントソースチャネルコーディング(JSCC)テクノロジーを使用し、非圧縮4K HDRビデオを送信する。同時に、RSA-1024ビットキーのペアリングを利用したAES-256ビット暗号化は、伝送を非常に安全にする。さらに、1台のトランスミッターから最大6台のレシーバーに送信できる。
もう1つの機能は、App StoreとGoogle Playで入手できるTeradekのスマートフォンアプリLaunchpad。このアプリは、ケーブルレスで制御でき、ペアリングのセットアップ、初期化、チャネルの干渉チェック、または主要な動作周波数の選択などの処理ができる。
もちろん、ユーザーはジョイスティックナビゲーションと製品本体の側面にあるOLEDディスプレイを介してメニューを制御することもできる。他の入力、出力、コントロール、および接続オプションは、次の図で示されている。もちろん、12G-SDI入力とルーピング出力もある。背面にあるVマウントまたはゴールドマウントバッテリーは、カメラにも電力を供給できる。この場合、6ピンから28VのDC電源接続は2ピンのLemoコネクタで利用できる。
Differences between Teradek Bolt 4K and Teradek Ranger
Teradek BoltやBolt 4Kが多く使用されており、またTeradek Bolt 4K MAXとRangerの違いが分かりにくいかもしれない。 なおTeradek Bolt 4K MAXは12G-SDI&HDMI 2.0(In / Out)が有効で、最大60 fpsで10ビット(4:2:2)のDCI-4Kを1.500m伝送することができる。