Teradekは、HDMI機器から映像と音声を無線で送信する新しいソリューションも「Teradek Spark 4K」を発表した。送信機と受信機はどちらもHDMIのみだが、4K/30p HDR 10-bit 4:2:2映像を最大152m伝送できる。各TXは2台のRXに接続できるのが特徴だ。
新しいTeradek Spark 4kは、ビデオとオーディオを処理するだけでなく、4k/30p、HDR、10-bit 4:2:2などのスペックを備えており、かなり多機能なセットとなっている。オーディオ面では、最大48kHz 24bitのPCMストリームを処理できる。
Teradek Spark 4Kの概要
トランスミッターへの電源供給方法は、USB-C端子からの給電と、さらに汎用性の高い内蔵バッテリーからの給電の2通りで、90~120分の使用が可能とされている。受信機は、USB-Cまたは7~18のDC電源入力(バレルプラグ)で給電できる。
Teradekは無遅延伝送を謳っており、両機とも有機ELスクリーンを搭載し、各ユニットの現在の状態をわかりやすく表示する。カメラとモニターの間をHDMIケーブルで繋ぐ必要はない。同社によると、信号の伝送は、視覚的にロスレスと述べている。
どちらの機器も、カメラ、プロジェクター、外部記録装置、エンコーダー、モニターなどに簡単に取り付けられるようになっている。それぞれのデバイスには、1/4″20とM3の取り付けネジがある。
また、これらのユニットは非常に軽量で、TXユニットは87mm×68mm×31mm、重さは158g、RXユニットは112mm×81mm×25mm、重さは187gとなっている。
もちろん、より大きなBoltシリーズには及ばないし、Boltのようなメタルケースではなく、ABSプラスチックケースが使われているが、リーズナブルな価格となっている。
アプリ
Spark 4Kは5GHz帯の周波数で動作し、60GHz帯のシステムに比べて見通し障害に対する感度が低いのが特徴。スマートな周波数ホッピングにより、Spark 4Kは自動的にクリアなチャンネルを見つけ、電波状況が混雑した場所でもしっかりとした4K伝送を行うことができる。
Spark 4Kのモバイル/デスクトップアプリ「Launchpad」では、信号の状態を確認することができる。また、スマホやタブレットから送信機と受信機をペアリングすることも可能だ。
価格と発売時期
テラデックSpark 4Kは現在発売中で、TXモジュールとRXモジュールのセットでも、各ユニット個別でも購入することができる。各送信機は最大2台の受信機と同時に接続できる。
セットでの販売価格は1,490ドル、各ユニットは749ドルとなっている。
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