Laowaインタビュー - Laowaの成り立ちと今後の方向
上のビデオは「字幕」ボタンで日本語字幕が表示されます。
Laowaはフォトキナ2018で多くのレンズを発表したが、これについてVenus OpticsのチーフレンズデザイナーであるDayong Li氏に話を伺った。ユニークなレンズで知られている同ブランドだが、cinema5Dでも最近シネマズームレンズを紹介している。同社は、写真やビデオのクリエーターのためのユニークなレンズの開発を進めたいと考えている。
Laowaブランドで知られるVenus Optics(正式名称Anhui Changgeng Optics Technology Co.Ltd)は2013年に設立され、本社と製造拠点は中国東部の合肥市にある。
cinema5Dでは、マイクロフォーサーズ超広角7.5mm f / 2レンズのレビューを最近行った。また、実にユニークな24mm f / 14シュノーケルマクロレンズは記憶に残っているのではないだろうか。
これらの2本のレンズからも分かる通り、Venus Opticsはありきたりのレンズを作っているのではなく、他社が作らない特徴あるレンズにこだわっている。今年のフォトキナは、Laowaレンズにとって非常に重要なショーだった。同社初のシネマズームレンズ、Laowa OOOM 25-100mm T / 2.9と4本の新しいMFTとソニーEマウントレンズなど、多くの新しいレンズを発表したからだ。
そこでVenus Opticsのレンズデザイナー兼エンジニアであるDayong Li氏にインタビューを行い、会社の創業時からの話を伺った。同社の技術部門は、20年以上の経験を持ち、日本とドイツのメーカー向けにもレンズを設計した実績がある。 Dayong Li氏自身は15年以上の日本のメーカーでレンズ設計を担当していた。しかし、新しいレンズに関する決定はトップダウンで決められ、これに納得できなかったためVenus Opticsを開設したとのこと。
Laowaレンズは、主にフォトカメラマンのコミュニティのアイデアに基づいて設計されている。 Mister Li氏はコミュニティと話し合い、彼らのニーズやアイデアを聞き、新しいユニークなレンズの開発に着手する。
また、インタビューではレンズ業界の新しいトレンドについても語っている。Li氏は、スマートフォンでの写真撮影は、今や大きなマーケットであると認めている。同時に大きなセンサーを持つプロのカメラの需要も明るいと見ており、Laowaはこれらのカメラ用に独自のレンズを開発していくとのこと。特にミラーレスカメラには大きな期待をしており、これらのカメラ向けにも小型軽量のレンズを提供すると述べている。
同社のもう一つの成長の可能性は映画撮影市場の拡大だ。したがって、高品質で高解像度の映画用レンズの開発にも注力していく。 OOOM 25-100mm T / 2.9シネマズームレンズは、フォーカスブリージングが無く、優れた品質を持つ高品質のパラフォーカルシネマズームだ。今後、同社は広角レンズや望遠ズームレンズも開発したいと考えている。更にズームレンズ用の優れたオートフォーカス技術も視野に入っている。