ソニーがサイバーショットRX10 IVを発表した。RX10 IVは、4KUHD映像記録、24-600mmの25倍スーパーズーム、S-Log3、24枚/秒の高速連写、HD960fpsハイフレームレート記録、高速オートフォーカスなど、多くの新機能を搭載している。
サイバーショットはソニーのミラーレスカメラのうち、レンズ一体型のモデルのラインアップ。サイバーショットの最高峰はフルサイズセンサーを搭載するRX1シリーズだが、RX10 IVは1.0型センサーシリーズのハイエンド機の位置付けとなる。現在もRX10 II、RX10IIIが併売されており、後継機というよりはハイエンド機の機種追加といった位置付けだ。
主な仕様
RX10 IVには、1.0型20.1 メガピクセル Exmor RS CMOS積層型イメージセンサーが搭載されている。新たに採用されたLCDモニターは、タッチフォーカス等をサポートするタッチパッド機能を備え、フリップ操作可能。また屋外での明るい環境下でも明るく明瞭なモニター画面が得られる。
更にメニュー機能も改善されており、新しい「マイメニュー」設定では、頻繁に使用するメニュー項目を最大30個まで登録できる。 RX10IVは防塵、防湿性も備えており、Wi-Fi、NFC、Bluetooth機能も備えている。
RX10 IVは、UHD4K(3840 x 2160)での撮影が可能。ファストハイブリッドAFシステムにより、従来の RX10 III(解説記事はこちら)と比較して、合焦速度が2倍になっている。更に RX10 IVは、ピクセルビニングなしの全画素読み出しを採用しており、ソニーによれば、「4Kに対し約1.7倍多くの情報がキャプチャーされ、細部まで高精細な映像が可能」としている。記録は最大100Mbpsのデータレートを持つXAVC Sコーデックを使用。撮影モードは4Kでは100 Mbps/24pまたは30p、フルHDモードでは最大120pのフレームレートでの記録が可能。また、RX10 IVはさまざまな画像プロファイルでの撮影が可能で、S-Log3 / S-Gamut3での収録もサポートされている。その他の機能では、ガンマ表示アシスト、プロキシ録画、タイムコード/ユーザービット、外部マイク入力、ヘッドホンモニタリング用出力などが装備されており、業務用機としても使用できるスペックだ。
RX10シリーズには従来よりハイフレームレート撮影が搭載されているが、RX10 IVでは、画質優先モードで最大4秒、時間優先モードで最大7秒の記録ができる。またハイフレームレート撮影では、最大960fpsまで設定できる。
ツァイス Vario-Sonnar T 24-600mm F2.4-F4 レンズ搭載
RX10 IVには24-600mm ZEISS Vario-Sonnar T F2.4-F4.0の内蔵レンズが与えられている。レンズには、手ブレや画像のブレを軽減する手振れ補正機能が内蔵されており、これは約4.5ステップのシャッタースピードの改善に相当する。また完全に伸長すると600mm、最短合焦距離は72cmとなり、最大倍率0.49倍テレマクロの撮影も可能だ。
高速AFと24枚/秒の高速連写
同社によれば、RX10 IVは世界最高速の0.03秒のAFを持ち、フルAF/AEトラッキングで24枚/秒の高速連写が可能としている。オートフォーカスでは、フレームの約65%をカバーする315の位相検出AFポイントを備えている。高密度トラッキングAF技術により、トラッキングとフォーカスの精度を向上させ、動きの速いスポーツや鳥など動きの予測不可能な被写体をも簡単に撮影することができる。
価格と発売時期
ソニーRX10 IVは、10月6日発売予定で、価格はオープン。
RX10 IVのWebページはこちら。