今日発表されたRED Cinema Hydrogenは、従来のREDの戦略から考えると、大きな転換点だ。このRED Android OSスマートフォンは、3D、VR、AR、ホログラフィック撮影機能を提供し、モードをシームレスに切り替えることができる。
RED Cinemaの最高経営責任者(CEO)Jarred Land氏は、6月下旬にreduser.comに記事を掲載している。以下が全文。
“7月6日。午前9時(太平洋夏時間)。オンラインにしてください。全ての友達、知り合いにオンラインにするよう、伝えてください。そしてクレジットカードを用意してください。これは新しいカテゴリーです。あなたのREDカメラには影響しません。ジム。“
新製品は、REDブランドのスマートフォンなどの新しいカテゴリーから、REDカメラを内蔵したドローンまでに及んでいる。多くの人々、実際、かなり多くの人々が、6日、午前9時ごろ、reduser.comのフォーラムにログインし、REDのサーバーをたちまち過負荷にしてしまった。まずこのメッセージで始まった:
And then this:
警告にもかかわらずリフレッシュボタンを数十回押すと、新しいRED Cinema Hydrogenスマートフォンにたどり着いた。スマートフォンは、すでに赤外線カメラのecosystemを使ってるユーザー用だ。REDカメラ(Epic、Scarlet、Weapon)をスマートフォンから直接制御し、高解像度モニターとして使用するなどの機能は特に便利だが、3D、バーチャルリアリティ、あるいはホログラフィックコンテンツのシームレスなサポートはユニークなセールスポイントとなるだろう。
他のREDカメラシステムと同様、Hydrogenは、将来のアップグレードを考慮したモジュラー設計で、より高品質の動画や静止画の機能が期待できる。スマートフォンを使用してホログラフィック画像を撮影する機能は、Hydrogenの出荷時期(Q1 2018年)には含まれないが、将来に予定されるモジュール付属品に追加される予定。 REDは、オプションでアクセサリーを用意することを約束している。
Hydrogenには、ステレオを多次元のオーディオに変換する独自のH30アルゴリズムが搭載されている。我々はこの多次元オーディオを聞く機会をまだ持っていないが、アナウンスされているように機能するならば、これは大きなセールスポイントになる可能性がある。
REDは、「RED Channel」と呼ばれるホログラフィックコンテンツ専用のチャンネルも作成しており、このプラットフォームでは、ドキュメンタリー、映画、ゲームなどを.h4v形式で表示できる。
3Dコンテンツが普及にブレーキをかけているのが、視聴用の3D眼鏡を使う必要があることだ。素晴らしいことに、Hydrogenは3Dやホログラフィーのコンテンツを見るために眼鏡を必要としないが、3Dの視野角が多少制限される可能性はある。
画面の解像度やカメラの種類など、多くの疑問がまだ残っているので情報を入手しだい、アップデートしたい。
技術的な主な特徴
- 5.7 “プロフェッショナルHydrogenホログラフィックディスプレイ
- Androidオペレーティングシステム
- ホログラフィックRED Hydrogen 4-Viewコンテンツ(H4V)のサポート
- 表示モード:風景、ポートレートでのAR、MR、VR、ホログラフィック、2D、3D
- REDカメラのモニターとコントロール
- セルファーカメラとバックカメラ
- 5.1オーディオヘッドフォンジャック
- 拡張可能なmicroSDスロットを備えた内部ストレージ
- USB-Cケーブル/バッテリーチャージャー
他のREDの製品と比較して安価なREDブランドのスマートフォンを発売する訳だが、このような形でのスマートフォンマーケット参入は意外だった。スマートフォン市場自体も非常に競争力があり、サムスンやアップルなどの国際的なブランドによって支配されている。マイクロソフトやアマゾンなどの大手ブランドでさえ、スマートフォンマーケットに参入するのは難しいだろう。いずれにしても、REDは技術革新でスマートフォンマーケットに参入したので、今後のHydrogenの行く末を見るのは興味深い。
今後の情報に期待して欲しい。REDの公式発表はこちら。
*アップデート:RED Cinema CEOのJim Jannard氏はreduser.comフォーラムで、Hydrogenに関するコメントを更新した。こちらでチェックできる。
発売予定:2018年第1四半期 – プリオーダーはこちら。
価格:1195ドル(アルミニウム)、1595ドル(チタン) – 税金、配送料、取扱手数料は別途。