SYRPはタイムラプス撮影機材で知られる、アクセサリーや周辺機器のメーカー。“Slingshot”ケーブルカムはフォトキナ2016のレポートでも取り上げている。同社はまたNDフィルターも発売しているが、ここでは、超減光が可能な可変NDフィルターを取り上げよう。
NDフィルターは、長時間露光に無くてはならないもので、雲の動きや水の流れ、あるいは夕日を連続的に撮影するのに有用だ。しかし、通常の可変NDフィルターでは十分に露光時間を長くできないのが問題だった。
SYRPの超減光可変NDフィルターは5~10Stopの減光が可能で、これはND32 からND1024 に相当する。これなら、明るい太陽光下でも、風景やタイムラプス撮影で十分長い露光時間を設定するのに理想的だ。また、これを装着することにより絞りを開けることができるので、浅い被写界深度での撮影も可能になる。
この可変NDフィルターは、濃淡の端で回転が止まるようになっている。連続して回転すると、濃淡の折り返し点でクロスパターンが発生するのを防止するためだ。連続して回転するタイプの可変NDフィルターでは、どこまで回せるのか分からない場合があり、この機構は大変助かる。
上の写真とビデオはアイスランドで撮影されたものだが、写真にしてもタイムラプスにしても、素晴らしい映像だ。
SYRPの超減光可変NDフィルターはフィルター径も小さいものから大きなものまで対応している。小径のものは、62mmだが、56mmと52mmへのステップダウンリングが付属している。また大きな口径のものは、標準的な82mmで、77mmと72mmへのステップダウンリングが付属している。他のフィルターを前面に付けられるようにネジも切ってある。レザーポーチも付属。
現在プリオーダーが可能。SYRPの他のモーションコントロール機器と組み合わせて使えば、写真やビデオ撮影のバリエーションが増えるだろう。
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