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2018年、映像制作機器のトレンドを占う

2018年、映像制作機器のトレンドを占う

2018年がスタートしたが、今年最初の記事として今年の映像制作機器のトレンドを考えてみよう。「買いたい!」と思う機材に出会う年になるだろうか?

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Photograph credit: Jeremy Yap | unsplash.com

昨年は、今後の流れを占う製品やコンセプトがいろいろ発表された年でもあった。 まず8Kは現実的な製品が発売された。REDのMonstroセンサーシャープの8C-B60Aカメラ、あるいはPanavisionのモンスターと呼ばれるDXL。 また全方位映像はバーチャルリアリティが主流になりつつある。更にREDのスマートフォンHydrogenはいつ世の中に出てくるのかは分からないが、これで全てができてしまうのかもしれない。ソフトウェアに目を向けると、編集やグレーディングはますます手頃な価格になりつつある。 DaVinci Resolveは、マルチユーザー機能を備えた編集、オーディオマスタリング、カラーグレーディングスイートとして、299ドルで販売されている。

2018年の主流となる技術は?

これらの新しい映像制作を支える技術革新は何だろうか?そして、来るべき本当の技術動向は何だろうか?もしあなたが映像制作者(特に低予算の)の一人なら、次のような2018年の技術動向を知っておくべきだろう。

ビデオのオートフォーカス

まず、オートフォーカスが上げられる。分かりやすい機能で、既にかなり高性能なオートフォーカスが実現されている。過去1年間で技術は大きく発展し、2018年には更なる進化が期待されるだろう。

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Canon EOS C200 with V70 EVF

あなたが一人で撮影するカメラマンなら、多くのことを自分一人で操作しなければならないことはよくご存じだろう。例えばフォーカスを維持しながら、スムースなジンバルショットを撮ろうとしたことがあるのではないだろうか。オートフォーカスはこのような場合に有用な機能だ。もちろん欠点もあるが、センサー性能と処理能力が向上するにつれ、カメラとレンズのオートフォーカス能力はより強力なものとなる。

ポータブルカメラのプロ向け機能

ポータビリティーは、また別のトレンドだろう。多くのプロ用カメラは、複数のクルーが使えるように設計され、大きくてかさばる形をしている。例えば筆者は個人的にC300 Mark IIを所有しており、これ自体は良いカメラなのだが、ハンドヘルドでオペレートするためにベースプレート、EVF、フォローフォーカス、他にもたくさんの小さなアクセサリーを装着しなければならない。結局、小型軽量とは程遠いものになってしまい、携帯性も損なわれる。これを持ち運ぶのにいつも2つのARRIバッグが必要なのだ。これに三脚が加わると、もう大荷物となってしまう。

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AXIOM basic design

小型軽量のカメラがますます機能的になり、汎用性が高まるにつれて、2018年にはよりコンパクトで高機能なカメラが登場するだろう。 Sony α7S IIIがまず予想されるところだが、その他にも小型軽量高性能なカメラが登場するかもしれない。 例えばAXIOMカメラは非常に有望だ。また、アクセサリーではEdelkroneのSliderONE Proのように、携帯性に優れながら非常に機能的なデバイスが登場するだろう。

そのようなデバイスは徐々にユーザーに受け入れられつつあり、ムーアの法則の通り、今やそのような小さなデバイスでも立派なプロ機材として使用されている。

コラボレーションツール

3番目に上げておきたいのはコラボレーション機能、即ちポストプロダクションのワークフローを担うソフトウェアの話だ。 frame.iowipster.ioのようなサービスでは、共有プロジェクトで同時に作業することはそう難しくない。 Adobe Premiere Proのような一般的なNLEでも、外出先で変更を行うのは簡単だ。更に、 DaVinci Resolve 14ならコラボレーション機能も備えている。しかし、これらの機能は現在有線のネットワーク環境でのみ機能する。タイムラインを変更しても問題がない設定なら、別のコンピューターから共有のタイムラインを変更できるのだ。

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Collaboration with DaVinci Resolve 14

将来の方向は、ワイヤレスでコラボレーション操作が行えるようになることだ。インターネット上で大規模なビデオプロジェクトの共同編集ができるようになるまでそれほど時間はかからないだろう。 MASV.ioのようにインターネット上で大量のデータを送信するサービスはすでに実現している。たぶん2018年中には、無制限の高解像度インターネットコラボレーションは難しいだろうが、その方向に向かうことは間違いないだろう。

2018年の撮影環境は?

これらの傾向では、共通点が1つある。それは撮影クルーの人数が少数化することだ。重量級の機材は姿を消し、5人以上の撮影チームを組む必要性もなくなる。もちろん、あなた自身は進化し続けることができる。ポイントは、そのような仕事をする必要はなくなるということだ。2018年は、プロジェクトの進め方の自由度が広がる年になるだろう。例えば、カメラが高価だからといって品質を犠牲にする必要はなくなる。これは良い方向という以外何物でもない。2018年が皆様にとってワクワクする年でありますように!

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Photograph credit: Kristopher Roller | unsplash.com

 

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