RED V-RAPTOR用のTilta Camera Rigが登場した。カメラへの電源供給やアクセサリーの取り付けに必要な機械的および電子的な部品がすべて含まれている。カラーはブラックと限定色のホワイトで、メーカーサイトにて予約受付中。
REDのフラッグシップカメラのアクセサリーが、サードパーティーメーカーから盛んに発売されている。数日前、Kondor Blue、GDU、8Sinnが、V-RAPTOR用の独自のアクセサリーセットを発表している。
これらのメーカーは機械的なアイテムしか提供していないが、新しいTilta Camera Rig for RED V-RAPTORには、カメラシステム全体に接続と電源を供給するI/Oと電源のモジュールも含まれている。
メカニカルパーツ
アルミニウムとステンレスを使用したリグは、軽量でありながら堅牢な設計を実現している。ほとんどのメカニカルアクセサリーは、多数の1/4″-20および3/8″-16マウントポイントを介して高い柔軟性を提供する。
トップハンドルは、コールドシューマウントと、前面に2つの15mmクランプを装備している。これにより、カメラ本体に対して平行または垂直の両方のロッドを取り付けることができる。また、幅広でしっかりとしたグリップは、専用のライトアングルキットを使って延長することも可能。
トップハンドルは、他のメカニカルアクセサリーと同様、V-RAPTORのボディに直接ネジ止めするが、新たにフロントトッププレートに取り付けることも可能だ。2枚目のプレートは、カメラのリアトップ部分をほぼ完全に覆い、エアフローの吸気口を妨げることなく保護と追加のマウントポイントを提供する。
左右のサイドアームには、NATOやARRI-Rosetteスタイルのアクセサリーを装着することができる。さらに、シングルロッドホルダーを左右に追加装着することで、フォローフォーカスモーターなどのサポートが可能となっている。
ボトムプレート、デュアル15mmロッドベースプレート、スモールボトムマウントプレートがセットになった、RED V-RAPTOR用のティルタメカニカルアクセサリーパックも用意されている。
PL・LPLレンズマウントアダプターに対応
カメラケージと同時に、既存のティルタリングRF-PL、RF-LPLレンズアダプターに対応したマウントアダプター・サポート2種も開発した。
これらのサポートリングはレンズマウントを包み込み、カメラボディの前面に直接ネジ止めすることで、大型で重いシネマガラスを使用する場合でもしっかりとサポートすることができる。
電源・I/O拡張モジュール
また、カメラ用の電子アクセサリーとして、バッテリープレートとアドバンストI/Oモジュールの2種類を開発した。
バッテリープレートは、ゴールドマウントとVマウントの両方が用意されている。ティルタによると、オリジナルのV-RAPTORのVロックマウントよりも強力なサポートを提供するとのこと。さらに、プレートの高さを20mm上下に調整することができる。これにより、より大きなバッテリーをマウントしたり、リグのバランスをよりコントロールすることができる。
プレートには、14.8V 2ピンLEMO電源出力×2、14.8V D-Tap×1、USB-Cポートが搭載されている。この4つの電源出力は自由度が高いが、D-Tapも追加して欲しかったところだ。
Tilta Advanced I/O Moduleは、3ピンのFischer R/S Port接続(Nucleus-Mと互換性あり)に加え、Timecode、Genlock、RED CTRLポートを提供し、カメラの機能を拡張します。このユニットはカメラケージに簡単に取り付けることができ、2ピンLEMOポートから電力を引き出したり供給したりすることができる。
さらに、このモジュールはバッテリープレートにスライドさせることができ、そこから電力を供給される。カメラ本体がコンパクトになり、電源ケーブルも不要になるため、とても便利なソリューションだ。
価格と発売時期
このRED V-RAPTOR用の新しいカメラリグは、現在、Tiltaのウェブサイトから予約注文できる。現在、ブラックと限定色の「ストームトルーパー」ホワイトがあり、2月20日までの期間限定販売となる。この日は、10%の予約割引の恩恵を受けることができる期限でもある。
すべてのパーツは単品でも購入可能だが、より充実したパッケージとして「アドバンスドキット」と「ベーシックキット」の2種類を用意している。小売価格は、マウントアダプターサポートが18ドルから、アドバンスドキットが1,199ドルとなっている。