Tilta(ティルタ)は、キヤノンのEOS R5用の外部ファンとカメラケージを発表した。これは、キヤノンのR5およびR6のオーバーヒートの問題を解決する手段としている。
ご存知のように、キヤノンはR5およびR6の記録時間に制限があることとその対処法を発表している。8Kは3/10/20分の記録時間(待機時間に応じて異なる)、および4Kハイスピード記録が制限されている。
キヤノンは以下のような使い方の推奨をしている。
- オーバーヒートコントロール設定を有効にする
- 記録しない場合のパワーダウン
- 直射日光を避ける
- 外部ファンを使用する
ティルタはいち早くEOS R5 Cooling Kitを開発した。
Tilta EOS R5 Cooling Kitは7枚の羽根を持ち、6200 RPMで回転するファンを備えた冷却ボードで、USB-Cで外部から電力が供給される。
EOS R5 Cooling Kitは、バリアングルモニターを開いた状態でモニターが収納されていた部分に取り付ける。
オンボード温度センサーがカメラ本体の温度が一定の温度に達したことを検知して、ファンの回転を開始する。
冷却ファンは、Tilta Tacticalケージを介してカメラに取り付ける。
ケージはカメラの上部、下部、両側で固定され、業界標準のネジ、2つのコールドマウント、R5上部スクロールホイールのパススルーホイールを持つ。
上記のキヤノンの記録時間の上限はすべて、コールドスタートに基づいている。これはR6のレビューでも触れた通り、現場では参考にならない値だ。
またこれらの数値は、23°Cの周囲温度に基づいている。 Tilta R5冷却キットは、1分以内に温度を15°Cまで下げると言われており、最高温度は28°C。
Tiltaの冷却ファンが実際にカメラを基準温度(1分以内)に戻すことができるかどうかは不明だし、カメラが突然止まってしまうのを防ぐ機能があるかどうかは現時点では不明だ。
これらの温度が何を参照しているかは明確ではないので、いずれテストしたいと思う。
従来のキャノンC500も、大きなオンボードファンがノイズを発生するので評判が悪かった。結局これは静かな外部ファンを必要とした。
ミラーレスカメラでのキヤノンのスタンスは少し異なり、ファンを内蔵しないことを選択している。そのためコンパクトに収まっている面もある。
キヤノンから純正の外部ファンが発売されても良かったかもしれない。
今のところ、このTiltaのCooling KitはR5を使用する上で、可能性を開くものだ。
Tilta R5 Cooling Kitの価格と発売時期は未定。現在、R5の製品版でテストしているとのこと。
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