Tilta Hydra Arm Mini – ファーストルック
ハイエンドな車載用シネマカメラ撮影を簡素化し、より手頃な価格にしたポータブル車載用カメラクレーンシステム、Tilta Hydra Arm Miniを実際に使用している現場をレポートする。
Tilta Hydra Arm Miniは、今年の6月に発表された。このコンパクトなカメラクレーンシステムは、車を使った映画撮影のハードルを下げる試みのように見える。実際、1万ドルという価格は、同クラスの類似のソリューションよりもはるかに手が届きやすくなっている。
今回CineDのグラハムは、カリフォルニア州のアーウィンデール・スピードウェイのモータースポーツ施設で、Tilta Hydra Arm Miniが実際に動いているところを見る機会を得た。サーキットで、彼はティルタのニック氏から直接このシステムについての詳細を聞いた。
軽量ジンバル用コンパクトカメラクレーン
まず始めに、Tilta Hydra Arm Miniは、約70kg(ジンバルとカメラのパッケージを含まない)の重量を支えることができるあらゆる車の屋根に取り付けることができる。このため、この種の制作のために特定の車種を購入する余裕のない小規模な企業や、単独のオペレーターにとっても魅力的な製品となっている。
このクレーンのもう一つの利点は、セットアップに大掛かりな専門チームを必要としないこと。ニック氏によると、経験豊富なクルーが2人いれば、1時間程度で設置・運用できるそうだ。
アームは4つの吸盤マウントシステムで車のルーフに取り付けられ、長さは3.87m、最大高さは4.5mに達する。さらに、システム全体を折りたたんで、航空会社認定の3つのケースに収納することができる。
しかし、このコンパクトな設計には大きな欠点がある。それは、システムが支えることができる最大積載量。つまり、このアームは、デモで使用されたDJI Ronin 4D(レビューはこちら)やDJI RS 3 Proなどの軽量なカメラパッケージやジンバルにしか使用できない。
最後に、通常、このようなシステムで作業するために特定のライセンスは必要ないが、地域の道路でTilta Hydra Arm Miniを操作する場合は安全要件を常に確認する必要がある。
価格と発売時期
Hydra Arm Mini は、その特性を考慮すると、かなり手頃な価格のシステムだ。実際、その公式小売価格はわずか$9,999に設定されている。同社は現在、Tiltaパートナー・プログラムを通じて個人向けの先行販売を実施しており、年末に向けてこの製品の限定数量の出荷を開始する予定。2023年初頭には、より多くの台数が一般に販売される。
詳細については、こちらのTiltaのウェブサイトをご覧ください。