最初の画像がインターネット上に登場してから1年近くが経ち、TiltaはついにNucleus Nano IIワイヤレスフォローフォーカスを出荷する。フォローフォーカスモーターとハンドコントローラーの基本キットは299ドル。
多くの人にとって、おそらく長期延期された製品の興味は大きくないだろう。しかし、2022年10月のNucleus Nano IIのように、企業が製品を発表し、1回または複数回のイベントで披露し、ユーザーからのフィードバックを得ることは珍しいことではない。実際、NAB2023でTiltaのニコラス氏と話す機会があり、彼らの最新のコンパクトなワイヤレスフォローフォーカスについて詳しく知ることができた。
今回、ついに待ちに待ったNucleus Nanoのセカンドバージョンが出荷されることになった。
Tilta Nucleus Nano II – 主な特徴
Tilta Nucleus Nano IIベースキットは、ハンドコントローラー、フォローフォーカスモーター、モーターへの給電とハンドコントローラーの充電用のUSB-C to USB-Cケーブルで構成されている。すでに最初のバージョンのNucleus Nanoを使用したことがあれば、ハンドコントローラーのデザインに大きな変更があることがすぐにわかるだろう。
実際、ハンドコントローラーには大きなタッチスクリーンLCDが搭載され、すべての設定を調整できるようになった。複数のモーターを使用している場合は、フォーカスに加えてズームとアイリスも調整できる。ハンドコントローラーに追加された優れた機能として、レンズキャリブレーションプロファイルの保存と呼び出しができるようになったため、レンズを交換するたびにNucleus Nano IIを再キャリブレーションする必要がなくなった。
しかし、Nucleus Nano IIにはバッテリーが内蔵されており、取り外し可能なバッテリーを搭載していたオリジナルバージョンとは対照的に、Tiltaによれば最大7時間のバッテリー寿命を実現している。私にとってはこれが最大の欠点で、Nucleus Nanoですでに12時間フォーカスを合わせたことを考えると、取り外し可能／充電可能なバッテリーは便利だった。現在、新しいNucleus Nano IIをテストしており、レビューが終わり次第、その結果をお伝えする予定だ。
モーター側では、Nano IIモーターはTiltaによると、オリジナルのNanoよりも最大5倍のトルクを持っている。興味深い点は、モーターをデイジーチェーン構成で連結できるようになったことで、電源に接続するケーブルの量を減らすことができる。モーターのMicro-USBポートはついにUSB-Cにアップグレードされたが、依然として外部電源が必要だ。
さらに、Tilta Nucleusを使用している場合場合、お手持ちのNano、Nucleus M、さらにはMirage VNDモーターがNucleus Nano IIと下位互換性がある。ハンドユニットのLCDタッチスクリーンは、設定を視覚的にフィードバックしてくれるため、これらすべてのモーターの調整と制御を簡単に行うことができる。
Nucleus Nano IIと並行して、Tiltaはモニターとハンドコントローラーの両方を取り付けやすいハンドユニットをリリースする。また、このハンドユニットはDJI RS 3/RS 3 Proジンバルのコントロールの一部を再現しており、例えばカメラアシスタントがジンバルのコントロールや録画の開始/停止を行うことができる。
価格と発売時期
Tilta Nucleus Nano IIは現在入手可能で、ベースキットは299ドルからとなっている。ハンドコントローラー、フォローフォーカスモーター、USB-C to USB-Cケーブル、15mmロッドとマウントクランプ、六角レンチ、フォローフォーカスリング、レンズスタビライズストラップが同梱されている。
詳細については、こちらのTiltaのウェブサイトをご覧ください。
