トキナ25-75mmT2.9シネズームレンズが予約注文できるようになった。交換可能なマウント、Super35mmセンサーに対応(または1.6xエクスパンダーを備えたVistaVisionまで)し、比較的軽量でコンパクトサイズのレンズだ。0.8MODのギアも備える。 RED KOMODOとこのレンズを組みあわせたサンプル映像はこちら。
トキナーシネマは2020年5月にこのズームレンズを発表した。最大8KのVistaVisionまで拡張可能なイメージサークルと交換可能なレンズマウントを備えており、非常に興味深いレンズだ。なお、レンズテストビデオも公開されている。
Tokina 25-75mm T2.9 シネズーム
このレンズはズーム範囲全体でT2.9一定で、同焦点操作と最小限の画像シフトで、良好なズームトラッキングを備えている。レンズのブリージング、歪み、収差はすべて高度に制御されている。このレンズは、既存の11-20mmT2.9と50-135mmT2.9シネマズームを補完する位置付け。 3倍のズーム範囲により、シネマズーム規格では比較的コンパクトだ。 2kgの重量と適度なサイズにより、ジンバル、ステディカム、ジブなどに適している。
レンズの長さは174mm(PLマウント)で、フィルター径は86mm。また一般的なシネマレンズの前面の直径に従い95mmとなっている。他のシリーズシネマレンズと共通でアルミ製。 9枚羽根のアイリスで、フォーカス、アイリス、ズームリングには滑らかな0.8 MODギアを持ち、トキナーの交換レンズマウントシステムを備えている。 PL、E、MFT、ニコンFマウントが選択できる。
撮影監督のBob Gundu氏がレンズをテストし、RED KOMODOに最適と結論付けている。レンズは、コモドのセンサーに適した36mmのイメージサークルを生成する(Super35mmよりわずかに大きい)。同氏はこのレンズとカメラで次の短編映画を作った。こちらのDropboxフォルダーからフル4Kバージョン(9.42GB)をダウンロードすることもできる。 Tokinaは、こちらでUHD解像度のビデオでTIFフレームグラブも提供している。
25-75mm T2.9は、REDのHelium 8K、Dragon 6K、6KのRED Monstro、DCI4KクロップのソニーFX9、または ARRI ALEXA LFと Mini LFなどの大型センサーモデルもカバーする。 トキナは、PL-to-PLまたはPL-to-Eマウントの1.6xエキスパンダーも提供しており、Vistavisionサイズのセンサーをカバーできるため、T4で40〜120mmの同等のズーム範囲が得られる。
価格と発売時期
25-75mm T2.9シネレンズの出荷は2021年7月に開始予定。レンズは現在、4,999ドルで予約注文できる。
トキナの英語サイトはこちら。日本での発表はまだない。