
トキナーは、富士フイルムXマウント(APS-C)カメラ用に設計された超広角ズームレンズatx-m 11-18mm F2.8を発表した。ソニーEマウント用として発売されたこのレンズは、今回富士フイルムXマウント用加え、写真や動画撮影に適したコンパクトな設計で、フルサイズ換算17-27mmの焦点距離とF2.8の開放F値を実現している。
トキナーは、1967年に初のズームレンズ90-230mm F4.5を発売して以来、長い道のりを歩んできた。最近、トキナーシネマビスタ-Cシリーズを発表し、シネマビスタ-Pプライムのラインナップを拡大しているが、同社はまた、富士フイルムXマウントカメラ用の超広角ズームレンズであるatx-m 11-18mmレンズをラインナップに追加した。

ミラーレス用のコンパクトな広角レンズ
重さ320g、82.7mmのトキナー11-18mm F2.8は、デジタル一眼レフカメラ用のatx-i 11-16mm F2.8 CFより40%軽い。その軽量な作りは、ジンバル撮影や旅行、手持ちのビデオセットアップに適している。そのコンパクトなサイズにもかかわらず、このレンズはズーム全域で開放F値2.8を維持し、低照度性能と露出の安定性が向上している。
至近距離でのフォーカシングとフィルター互換性
最短撮影距離は11mmで19cm、18mmで30cmだ。また、67mmのフィルター径で、標準的なフィルターが使用でき、風景撮影や動画撮影に便利だ。さらに、トキナーは、このレンズはほぼ無音で動作し、録画中にレンズノイズがカメラの内蔵マイクに拾われるリスクを最小限に抑えると述べている。

光学設計とオートフォーカス
光学構造には、2枚の非球面レンズと2枚の超低分散(SD)レンズが含まれ、色収差とコマ収差を抑制するのに役立つ。絞りは9枚羽根で、特にこのレンズの近接撮影機能を利用した場合、ボケはソフトで滑らかに見える。
オートフォーカスには、静音設計のST-Mステッピングモーターを採用し、富士フイルムのアイAF、MFアシストモード、ダイレクトマニュアルフォーカス、カメラ内光学補正技術と連動する。

仕様
- センサータイプ APS-Cサイズ
- 焦点距離:11-18mm(フルサイズ換算で17-27mm相当)
- 開放F値:F2.8
- 最小絞り:F22
- 画角 104.3° – 76.7°
- 光学構造 11群13枚
- 絞り羽根:9枚
- 最短撮影距離: 19cm @ 11mm / 30cm @ 18mm
- 倍率 1:9.2 (@ 11mm) / 1:12.4 (@ 18mm)
- フィルター径:67mm
- 外形寸法 74.4mm × 82.7mm
- 重量:320g
価格と発売時期
トキナーatx-m 11-18mm F2.8レンズは3月14日発売予定で、価格は104,000(税別)だ。詳細については、トキナーのウェブサイトをご覧ください。