VimeoはApple Vision Pro向けに、「空間ビデオによる没入型ストーリーテリング 」を体験できる新しいアプリをリリースした。Vimeoによると、この新しいフォーマットは、従来の2Dフォーマットよりも臨場感と没入感のある体験を提供するという。
まず、Apple Vision Proで何ができるかについて、下のプロモーションビデオを見てほしい。さらに、CineDの最新ポッドキャスト(英語)で、MXR ProductionsのChristoph TilleyとNinoのインタビューを聞くと、Vision Proのビデオ制作についての彼らの見解を知ることができる。また、最近、Apple 8K 3Dカメラで撮影された短編映画 「Submerged 」も紹介されている。
Vimeoは2004年、短い動画を友人と共有したいと考えた数人の開発者のサイドプロジェクトとして設立された。それ以来、Vimeoは、他のプラットフォームでよく見られるような広告を一切使わず、プロフェッショナルに作品を紹介したい映像クリエイターの表現の場へと発展してきた。Vimeoは広告がなく、広告収入の代わりにサブスクリプションベースモデルやSaas(サービスとしてのソフトウェア)を使っている。業界へのチャレンジとしてVimeoは一貫して革新的だ。アップルのVision Proとの最近のコラボレーションは、もう一つの戦略的な動きを表している。
空間映像とは何か?
空間ビデオは、高さと幅とともに奥行きを表現することで3D視聴体験を提供し、従来のフォーマットよりも没入感のある体験を生み出す。ユーザーはVision Proで空間ビデオを録画・視聴することができ、iPhone 15 ProとiPhone 16モデルではさらに録画が可能となり、それをVimeoにアップロードして共有・視聴することができる。
空間映像の例として、下は11月に公開予定の、すべて空間フォーマットで撮影された「Currents」というタイトルの短編映画の予告編だ。
Vimeoは、空間映像の他の創造的な使用方法の例として、以下のような事項を提供している:
- より没入感のある製品デモで、展示会やイベントでの製品紹介を強化する
- 従業員を引き込ませ、定着率を向上させる従業員トレーニングや教育体験
- 消費者をコンテンツに引き込み、より充実したタッチポイントを提供することで、エンゲージメントを高め、最終的には売上につなげるマーケティング・キャンペーン
価格とリリース時期
Vimeoアプリは、アップルビジョンプロ用のアプリストアから無料でダウンロードできる(アプリ内課金あり)。