CESでWestern DigitalがMy Passport Wireless ProのSSD搭載バージョンを発表した。 WD My Passport Wireless SSDは長い名前だが、製品自体は非常に有用だ。
今やSSDは容量と価格を両立していると言って良いだろう。これまでのHDDは当然のことながらまだまだ主流ではあるが、より堅牢で軽量の半導体メディアは、ますます安価になり、容量は増え続けている。
WD My Passport Wireless SSD
フィールドでの撮影であれば、高速SSDは大切な映像素材をバックアップするのに適している。My Passport Wireless SSDはコンパクトなパッケージングで特に有用だ。
- 250GB〜2TBのストレージ容量を持ち高耐久性、高耐衝撃性を実現
- ワンタッチコピーボタン付きSDカードスロット(USB 2.0)
- 内蔵802.11ac Wi-Fi接続
- 最大10時間のバッテリー連続使用で給電も可能
- 最大2.4Aの電源出力
- USB 3.0インターフェース(外部ディスク用)
- ワイヤレスで4Kのビデオをストリーミングが可能
下は概要を説明しているプロモーションビデオ。
このSSDは、キックスターターに登録されているGNARBOXと非常によく似ている(記事はこちら)が、My Passport Wireless SSDの容量は、250GB、500GB、1TB、2TBとさらに大きい。なお、このSSDは6,700 mAhの電源供給が可能。
他の多くのモデルはSDカードリーダーをケーブルで接続する必要があるが、My Passport Wireless SSDは内蔵のSDカードリーダーを持っており、これでファイルをインポートすることができる。また、無料のWD My Cloudアプリ(iOS /アンドロイド対応)を使用すると映像をスマートフォンやタブレットで確認することができる。こちらからサポートされているLAWフォーマットのリストを確認できる。ラップトップは必要ない。
サードパーティ製のソフトウエア
My Passport Wireless SSDは映像をバックアップしたりレビューしたりするのに適しているが、サードパーティー製のアプリケーションでは更に様々な機能を使うことができる。FiLMiC Pro(iOS/android対応)をインストールしたスマートフォンをWD SSDに接続すれば、撮影時に映像を直接ドライブに書き込むことができ、スマートフォンの記録メディアを使う必要が無い。
また、iOS専用アプリLumaFusion(App Store)は、My Passport Wireless SSDを直接コントロールできる。これにより、iOSベースのマルチトラック編集とグレーディングスイートを使用して、現場でノートパソコンを使わずに映像を編集することができる。
主な仕様と価格
WD My Passport Wireless SSDは、4種類の容量が用意されており、異なる容量だが同価格のものがある。
- 250GB for $229.99
- 500GB for $299.99
- 1TB for $499.99
- 2TB for $799.99
すべてのモデルは現在予約注文することができ、出荷は2月15日から開始される予定。
Passport Wireless SSDの大きさは135 x 135 mm、重量は約0.44 kg。ユニットのサイズは超小型ではないが、バッグに入れてもスペースを取らない。
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