数日前、DJIは、中国深圳にあるDJIの新本社「DJI Sky City」を空撮した新しいビデオを公開した。
このビデオでは、中国・深圳の南西に位置する南山区にある新しい印象的な本社を紹介している。このビルは、2つのタワー(それぞれ44階と40階建て)からなり、互いに非常に接近して建てられている。
高さ105mの2つのタワーは、長さ90mの吊り橋で結ばれている。DJIの創業者兼CEOであるFrank Wang氏が語るように、DJI Sky Cityの建設には6年の歳月を要したそうだ。建物の機能としては、オフィス、研究所、試験飛行場、スタッフのトレーニング、地域医療センターなどの公共施設などがある。
DJI Sky Cityを支える建築スタジオは、Foster + Partnersだ。この建築家は、世界中のApple Storeの多くを設計し、カリフォルニア州クパチーノにあるAppleの本社ビル、Apple Parkも手掛けている、非常に興味深いプロジェクトだ。
Foster + Partnersによると、DJI Sky Cityでは、いくつかのスマートで省資源なアプローチも採用しているとのこと。例えば、雨水は再利用のために貯留され、中水は灌漑用に再利用される。景観の良いエリアは降雨を吸収し、モンスーンシーズンには緩衝材として機能する。
DJIスカイシティのフライスルービデオ
フライスルー映像では、エントランス、廊下、大講堂、オープンスペースのオフィスのほか、大きなテラスのスカイガーデンや、DJI Sky Cityの2つのタワーを結ぶ歩行者用のスカイブリッジも見ることができる。フライスルーで最も興味深いのは、4階建ての高さのドローン試験場だ。このスペースでDJIは、大型産業用ドローン「DJI Avata」や、事前にプログラムされた検査飛行を自動化する「DJI Dock」を含む「DJI Matrice 30」など、いくつかの製品を紹介している。
フライスルー映像自体は、最初から最後までワンテイクのように見せようとしているが、本当にそうなのか、それとも巧妙な見えないカットがあるのかは不明。特にビルの廊下で角を曲がって飛んでいるときは、何らかのカットがある可能性が高そうだ。この映像の大部分(全てではないにせよ)は、DJI Avata-同社の最新のFPVシネフープドローンを使って作られたと思われる。
DJIの将来
近い将来、DJIからどのような製品が出るのか気になるところだ。欲を言えば、個人的にはRonin 4DとDJI Pocketシリーズの間に位置するようなスタビライズドカメラが欲しい。例えば、Mavic 3のカメラモジュールを搭載したものでもよいだろう。
現実的には、例えばZenmuse X9ジンバルカメラのための新しい空撮用プラットフォームを近々持ってくるのではないかと予想している。一方、DJIは特定の既存製品のサプライチェーンの改善にも取り組むことができる。私は、いまだにバックオーダーになっているDJI FPV Drone Remote Controller 2のコントローラーを長い間待っている人をたくさん知っている。しかし、一般的にサプライチェーンは、現在多くのグローバル企業にとって問題になっている。
詳細については、こちらのDJIのウェブサイトをご覧ください。
Source: DPreview, Foster + Partners