VENUS OPTICSはLAOWAシリーズレンズに新しいバージョン9mm F2.8 DL Zero-Dを追加した。このレンズはDJI X7ドローンカメラ用で最も広角のレンズとなる。多くのドローンオペレーターが待ち望んでいたレンズだ。
Venus Opticsは中国のレンズメーカーで比較的新しい会社だが、手頃な価格で革新的なレンズを発売し、世界中のカメラマンを驚かせてきた。以下は、同社のレンズに関する過去の記事。
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昨年発売されたレンズで最も興味深いレンズの1つは、FUJIFILM-X、Sony-E、およびCANON EF-Mマウント用に発売されたLAOWA 9mm F2.8 Zero-Dだ。
このレンズのFUJIFILM-Xバージョンのレビューが数日前にリリースされているが、これと全く同じレンズの新しいマウントバージョンとなる。
9mmはMFTやAPS-Cセンサーでも相当広い画角で、更に事実上歪みはゼロで、f2.8と素晴らしく明るい。
Venus Opticsはレンズの小型化と軽量化(210g)も可能にしたため、DJI DLマウントを使用してInspire 2ドローンに装着することができる。113°の視野角を持つこのレンズはドローンオペレーターにとって非常に有意義なレンズだ。
現在最も広いDLレンズはDJI の16mmレンズだが、80°の視野しかなく、価格は2倍以上もする。
VENUS OPTICSは、DLバージョンの光学品質および仕様は他のバージョンと同じと述べている。
ただし、FUJIFILM-X、Sony-E、CANON EOS-Mバージョンのレンズでは多数のレビューがアップされ、同時に問題点も指摘されているので、DLバージョンも他のバージョンと同じ以下の問題があると仮定してもよいだろう。
- わずかなフィールド曲率エラー(焦点面がセンサーに対して完全にフラットではない)
- ケラレの発生(f2.8で発生、f4では減少する)
このように短い焦点距離で小さなサイズのレンズでは、どちらの欠点も完全に取り除くことはほぼ不可能と思われる。
しかし、9mm F2.8 DL Zero-Dにより、ドローン撮影で壮大な眺望を撮影することができるようになるのは大きなメリットだ。なお、多くの超広角レンズで起こる醜いディストーションはほとんど見られない。
記事の最後にあるサンプルの写真とビデオで実際の映像が確認できる。
主な仕様
- 焦点距離9mm
- 最大絞りf / 2.8
- 画角113°
- フォーマット super35mm
- レンズ構成10群15枚
- 絞り羽根 7枚
- フィルター径49mm
- 寸法60×53mm
- 重量210g
- マウントDJI DL
価格と発売時期
米国でのLaowa 9mm F2.8 Zero-D DLマウントの小売販売価格は、499ドルで、現在購入可能だ。