SeagateはMACH.2 テクノロジーにより従来の HDD と比較して 2 倍の IOPS を実現したHDDを発表した。 MACH.2 は 7200rpm ドライブでありながら、2つのアクチュエータと読み取りヘッドを使用している。新たに発表されたSeagate Exos 2X14は、14TBの容量と、SSDドライブに匹敵する524MBpsの最大持続転送速度を提供する。ドライブの価格と発売時期はまだ不明。
Seagate は、IOPSパフォーマンスと読み取り/書き込み速度を高速化する目的でマルチアクチュエータテクノロジ (MACH.2) を長年研究している。
Seagate MACH.2ドライブ
MACH.2テクノロジーを搭載したSeagateのドライブは、標準的な 7200rpmの回転式ドライブだが、アクチュエーターを2つ搭載している。アクチュエーターとは、データを読み書きするために、ハードドライブのヘッドをメディアの表面上で動かす部品。それぞれの記録ヘッドは、動くアクチュエーターのアームの先端に取り付けられている。従来のハードディスクドライブには1つのアクチュエーターが搭載されており、このアクチュエーターがすべての読み取り/書き込みヘッドを動かしている。MACH.2テクノロジーでは、各アクチュエーターが独立して動くことができるため、ドライブのIOPS(Input/Output Operations per Second)性能を2倍にすることができる。
Seagateは、MACH.2テクノロジーを採用した新しいドライブの仕様を発表した。Seagate Exos 2X14は、14TBの容量と524MBpsの最大持続転送速度を備えている。この速度は、従来のSATA SSDドライブに匹敵する。このドライブには2つの論理ユニットがあり、それぞれが7TBの容量を持ち、アクチュエーター付きの独自の読み取りヘッドを備えている。
価格と発売時期
MACH.2を搭載したドライブはまだ一般に公開されていないが、Seagateには既にデータセンター用のドライブとしてMicrosoftなどの大規模な顧客が興味を示している。 The Registerによると、MicrosoftはSeagateから初期の量産MACH.2ドライブを大量に購入し、AzureクラウドのProject Olympusサーバーに使用した。 Seagateによると、ドライブはまだテクノロジーステージングモードにある。計画では、これらのドライブに30TBの容量を間もなく提供する予定。
ドライブの価格はまだ発表されていないが、通常のドライブよりも高価になるだろう。これは競合他社が同様のテクノロジーを発表するまで、同社の優位性になるだろう。
Source: Seagate, The Register, Tom’s Hardware