新しいXiaomi 12S Ultraは、同社の最新スマートフォンシリーズのフラッグシップモデルだ。1インチ50.3MPの大型クアッドベイヤーセンサーを含む3つのカメラシステムを搭載している。10ビットRAW静止画の撮影と、H.265 Dolby Vision HDR 4K UHD動画の撮影が可能。12Sシリーズの価格は600ドル前後から。
新しいXiaomi 12Sシリーズは、中国のハイテク大手とライカのイメージング技術における戦略的パートナーシップから生まれた最初の製品ラインだ。12S、12S Pro、12S Ultraの3モデルで構成されている。
今回はその中でも、ライカズミクロンレンズと1インチ大容量イメージセンサーを搭載したフラッグシップモデル「12S Ultra」のイメージングシステムにフォーカスしてレポートする。
Xiaomi 12S Ultra - ライカのノウハウが中核に
新しいXiaomi 12S Ultraのイメージングシステムは、広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズを提供する3つのメインカメラで構成されている。標準カメラは、ソニーIMX989 1インチセンサーを搭載し、50.3MPという圧倒的な解像度、1.6μmのピクセルピッチ、Dual-PDオートフォーカスに対応している。
さらに、このセンサーのQuad-Bayer設計により、ピクセルビニングを使用してピクセルピッチを最大3.2μmまで拡張することが可能。Xiaomiは、この操作により、特に低光量な撮影時に、低ノイズレベル、高いダイナミックレンジ、全体的な画質が向上すると述べている。
この大きな1インチセンサーは、高品質の光学系を開発するLeicaの専門技術を利用している。実際、23mm F1.9 8P非球面レンズと組み合わされ、ゴースト、不要なフレア、色収差を抑えるのに役立つ。さらに、アンチグレアレンズコーティング、レンズエッジインクコーティング、環状オレフィンコポリマー材料、スピンコーティング技術による赤外光フィルターなどを採用し、高画質を実現している。
超広角カメラと望遠カメラは、より小型のソニーIMX586 1/2インチクアッドベイヤーセンサーを共有し、それでも48MPの高い解像度を実現している。広角レンズは13mm F2.2、望遠レンズは120mm F4.1、光学手ブレ補正付き。また、このスマートフォンには32MP RGBWイメージセンサーを搭載したフロントカメラも搭載されている。
さらに、この提携により、「Leica Authentic Look」と「Leica Vibrant Look」という2つの新しいフォトスタイルも登場する。前者は自然な色調とコントラストでクラシックなライカの雰囲気を再現し、後者はXiaomiと共同開発したもので、ポップなイメージに仕上がる。
静止画・動画撮影・表示
Xiaomi 12S Ultraは、最大解像度4096×3072のJPEG/HEIFまたは10bit .DNGの静止画で50MP(8192×6144)の写真を撮影することができる。色補正のメタデータはRAWファイルに埋め込まれ、Adobe Lightroomでの画像処理の最適化に役立つ。
さらに、このスマートフォンは10-bit H.265 4K UHDビデオを最大60fpsで撮影でき、Dolby Vision HDRにも対応している。スローモーション撮影もFullHDで最大480fps、1280×720の解像度では95msのバーストのみだが驚異の3840fpsを達成できる(30fpsで再生すると最終的には12秒のクリップになる)。
最後に、Xiaomi 12S Ultraは、ピーク輝度1,500nits、2K解像度、P3色域、可変1-120Hzリフレッシュレートを備えた6.73インチAMOLEDディスプレイを搭載している。
価格と発売時期
現在、これらの新しいXiaomi 12Sシリーズのスマートフォンは、当初は中国本土でのみ販売されるようだ。価格は、標準的な12Sモデルが約600ドルから、12S Ultraが約890ドルとなっている。
12Sシリーズの詳細については、こちらのXiaomiのウェブサイトをご覧いただきたい。