Xiaomi は2021年1月1日にM11スマートフォンを発売し、AI駆動の「ナイトビデオ」モードが追加された。
スマートフォンで動画を撮影するのは新しいことではないが、Xiaomiは新しいM11フラッグシップスマートフォンをリリースし、新しいSoC(System on a Chip)、QualcommのSnapdragon888を導入した。これは最新のハイエンドSoCで、これにより新しい「ナイトビデオ」が実現できた。
Xiaomi と BlinkAI による‘Night Video’モード
BlinkAIは、高度な人工知能アプリケーションを専門とする米国の企業。 Xiaomiは同社と協力して、M11フラッグシップスマートフォンに「ナイトビデオ」と呼ばれる機能を実装した。名前の通り、このモードでは暗闇に近い環境で高画質のビデオを記録できる。
すばらしいのは、AIエンジンがクラウドサービスに依存せず、Snapdragon 888SoCによりこれを実行していること。この重要な部分は、ニューラルプロセッシングユニットと呼ばれる。
次に、BlinkAIは、マシンラーニングアルゴリズムをほぼリアルタイムに適用して、暗い環境で撮影されたビデオを処理し、ノイズの少ない映像を出力する。
上記の動画、特に2番目の動画は正直言って少し画質が悪く見えるが、それはYouTubeの圧縮によるものだと思われる。この夜の映像には驚かされる。
Mi11の仕様
もちろん、Xiaomi Mi11自体の仕様も素晴らしいものだ。
- チップセット:Qualcomm SM8350 Snapdragon 888(5 nmプロセス)
- CPU:オクタコア(1×2.84 GHz Kryo 680&3×2.42 GHz Kryo 680&4×1.80 GHz Kryo 680)
- GPU:Adreno 660
- メモリ:8GB RAM(256GBSSDバージョンの場合は12GBRAM)
- カメラシステム(トリプル):
- 108メガピクセル、f / 1.9、26mm(ワイド)、1 / 1.33インチ、0.8µm、PDAF、OIS
- 13 メガピクセル、f / 2.4、123°(超ワイド)、1 / 3.06インチ、1.12µm
- 5 メガピクセル、f / 2.4、(マクロ)、1 / 5.0インチ、1.12µm
もちろん、複雑なオンデバイス処理には多くの電力が必要だが、それでも、これらのデバイスに実際に何が詰め込まれているのか驚かされる。
なお、BlinkAIのマシンラーニングアルゴリズムを活用するには、Xiaomiのストックカメラアプリを使用する必要がある可能性が高い。少なくともしばらくの間は、FiLMiCProなどのサードパーティ製アプリで使用できるようになるとは思えない。
Xiaomi Mi 11はまだ米国やEUで購入できないが、すでに一部のアジアのリセーラーから入手できる。価格は約800ドル(128GB / 8GB RAM)となっている。
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