イエティ1400 — ソーラー充電できる大容量リチウムバッテリー
米国のゴールゼロ(GoalZero)は屋外用途や防災用のポータブル電源のメーカーで、小さいものは携帯用から、大きいものは1250Whのものまで多種商品化している。今回発表したのは、更に大型のリチウムイオンバッテリー、イエティ1400(YETI 1400)で、1425Whの大容量を誇る。更に、同社のソーラーパネルで充電可能。
イエティ1400の概要
近年リチウムイオンバッテリーが様々なところで使われつつある。スマートフォンやパソコンのバッテリーは既におなじみだが、大容量のものは災害時や工事現場だけでなく、撮影現場用でも使われている。国内では既に6000Whクラスのものがレンタル運用されている。リチウムイオンバッテリーは発電機に比べ騒音が無いので、撮影現場には特に有利だ。
このイエティ1400は1425Whで、そこまでの大容量ではないが、中小規模の撮影現場で、照明やカメラやパソコン、あるいはドローンなどの電源補給用を目的としている。
イエティ1400は次のような出力が可能
- 110V AC x2
- 4V USB電源 x4
- 6mm 12Vポート x2
- シガーソケット x1
従来のイエティ1250は鉛バッテリーのため、1250Whで約47Kgもあった。リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーに比べると小型軽量で大容量にできるのが特徴。ただ、そうは言っても、YETI1400の重量は19Kgなので、手持ちで運ぶのには限界があるだろう。その範囲での使用なら、電源の心配なく撮影することができる。
大きさは、250x370x270mm。
イエティ1400のもう一つの特徴は、ソーラーパネルで充電できること。もっとも、ソーラーオプションが必要で、これはこれで荷物になるが、太陽さえ出ていればバッテリーの使用時間を伸ばすことができる。同社のソーラーパネルはコンパクトに折り畳むことができ、100Wのものまで商品化されている。
家庭用電源からの充電はもちろん可能で、一晩でフル充電できる。リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーに比べ充電効率が良いのも特徴だ。
価格と発売時期
イエティ1400は2017年春発売予定で、価格は約$2,500(海外)。
屋外での撮影が数日間に及ぶ場合は電源の確保に頭を悩ますが、このような大容量バッテリーがあれば解決する。シガーソケットからも充電できるので、クルマで移動中も充電可能だ。リチウムバッテリーは鉛バッテリーに比べまだまだ高価なのがウイークポイントだが、寿命も含め、その性能と効率を考えると、今後ますます普及するだろう。
ゴールゼロのWebサイトはこちら(日本語)