YongnuoがキヤノンRFカメラ用レンズ「YN 85mm F/1.8R DF DSN」を発売した。このオートフォーカスレンズは、レンズ上のスイッチで割り当てられるフォーカス/コントロールリングが特徴。
中国のメーカーYongnuoは、MFTカメラ用の25mm F/1.7、ソニーEマウントカメラ用の35mm F/2に続いて、手頃な価格のレンズ、YN 85mm F/1.8R DF DSNを発表した。また、数日前にはAndroidベースのMFTカメラの新製品「YN455」を発表している。
主な特徴
YN 85mm F/1.8R DF DSNは、キヤノンのRFレンズでありながら、わずか67×88mm、346gと非常にコンパクトだ。ちなみにキヤノンの「RF 85mm F/1.2L USM」は、重さ1.2kg、サイズは10.4×11.6cmだ。
YN 85mm F/1.8R DF DSNはほとんどがプラスチック製だが、バヨネットは金属製で金メッキの接点が付いている。レンズの開放値はF/1.8で、デジタル制御ステッピングモーター(DSM)によるオートフォーカス機能を備えている。また、レンズ本体にはAF/MFスイッチがあり、オートフォーカスのOn/Offが可能だ。
AF/MFスイッチの隣には別のスイッチもある。このスイッチは、フォーカスリングの回転方向を変えることができる。また「コントロール」にしておけば、絞りやシャッタースピード、ISOなど様々な設定をリングに割り当てることができる。リングは、従来のフォーカスリングのようにクリック感がなく、音もしない。
もし、キヤノンのRFレンズのようにクリックにしたい場合は、スイッチを3番目の位置、つまり “クリック “に設定することができる。これでフォーカスリングを回したときに「カチッ」という音がするようになる。これは非常に巧妙な設計で、キヤノンのRFレンズでは初めてのものだ。
レンズの側面、レンズマウントの近くには、USB Type-Cポートが内蔵されている。Yongnuoによると、このポートは将来的にレンズのファームウェアをアップデートするためのもの。
レンズ構成
YN 85mm F/1.8R DF DSNのレンズ構成は、8群9枚で、歪みを軽減する低分散ガラスレンズと、ナノ多層膜コーティングプロセスにより、光透過率を効果的に高め、逆光のゴーストやグレアを抑制することができる。
絞りダイヤフラムは7枚の円形絞り羽根で構成されている。前面のフィルター径は58mmで、最短撮影距離は80cm。
価格と発売時期
Yongnuo YN 85mm F/1.8R DF DSNは、398ドルで発売中。レンズ本体、前後のキャップ、レンズフードが同梱される。
価格がかなり安価なだけに、YN 85mm F/1.8R DF DSNがどのような性能なのか興味がわく。比較すると、Samyang/Rokinon AF 85mm F/1.4 Lens for Canon RFは699ドル、キヤノンRF 85mm F/2 Macro IS STMレンズは599ドルだ。
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