ARRIはALEXAシリーズの中古カメラ認定プログラムを発表した。あこがれのALEXAのオーナーになる良いチャンスかも知れない。
ハイエンドのシネマカメラを手に入れたいと望む多くの独立系映画制作者は、高価なこともあってALEXAには手が出ず、REDを選択することも多い。全てというわけではないが、一般的にはREDのほうがARRIよりも安価だ。中古のALEXAカメラをオークションサイトなどで見かけることがあるが、認定されていない販売元から購入することは、信頼性に問題がある。
ARRIの認定中古プログラムであれば、映画制作者は中古のALEXAをARRIから直接購入することができる。つまり、ARRIの規定に従って、中古カメラをARRIの保証付きで直接購入することができるのだ。以下はARRIのコメントの要約。
ARRI認定中古プログラムを提供できることを嬉しく思います。これにより新しいユーザー層の方にも使っていただけ、より多くの映画制作者が当社の技術に触れていただけるグローバルな取り組みです。また、教育機関には、学生に高品質の機器を提供する費用対効果の高い方法です。
ARRIの認定
ARRIは、検査、較正され、テストされたカメラに認証を与えると述べている。オーバーホールで、各モデルの最新のSoftware Update Packet(SUP)のアップデートも行われる。
センサーをはじめとする全ての部品が完全に機能していることを確認し、すべてのシステムが正常に動作することを確認します。交換が必要な部品は交換されます。
すべての機能が確認され、承認されると、ARRIのエンジニアは公式の印刷物を発行する。これには購入するカメラに1年間の保証が付属する。
対象モデル
残念ながら、ALEXA MiniとAMIRAは含まれていない。しかし、この試みがうまくいけば、他のカメラにも拡張されるだろう。
今のところ、ALEXA PlusとALEXA Classicだけが対象となっている。価格帯は9,900~13,900ユーロ。カメラの積算動作時間は1000~4000時間。同社のWebページで詳細を確認できる。
カメラには、ビューファインダーなどのアクセサリーも含まれている。
これはARRIの素晴らしい試みだ。独立系映画制作会社や映画学校が、映画制作のスタンダードとも言えるARRIのカメラを手に入れるハードルを低くするだろう。