Z CAM IPMAN AMBRは、デュアルHDMI入力、5.5″のタッチスクリーンディスプレイ、PD付きUSB-C、イーサネットポート、WiFiを備えた新しいワイヤレスAndroidストリーミングデバイスだ。本機はAndroid 10を搭載し、ユーザーがカスタマイズできるPIP画像を2つの入力からほとんどのソーシャルネットワークに直接ストリーミングすることができる。10月中に発売予定で、価格は499ドル。
ある意味では、COVID-19の大流行により、ライブストリーミング分野の研究開発がかなり活発化したと言える。カメラにダイレクトストリーミング機能が搭載されたり、手頃な価格の新しいストリーミングデバイスが毎月のように登場している。Z CAMもその良い例だ。中国のカメラメーカーZ CAMは、2021年5月に、手頃な価格のHDMIストリーミングデバイスであるIPMAN Sを初めて発表した。先月、同社はIPMANラインの別の製品を発表した。IPMAN GeminiとGemini Proは、スマホをカメラに接続し、モニターとして使用したり、ライブストリーミングを行ったりするためのHDMI – USB-Cアダプターだ。今回、Z CAMはIPMANの製品ラインを拡大し、IPMAN AMBRと呼ばれるワイヤレスのアンドロイドストリーミングデバイスを発表した。
Z CAM IPMAN AMBR
新しいIPMAN AMBRは、通常のオンカメラモニターに少し似ており、5.5″のタッチスクリーンディスプレイを備えている。先に述べたように、Z CAMはこの製品をワイヤレスのアンドロイドストリーミングデバイスとして紹介しており、アンドロイド10を搭載している。2つのHDMI入力を備えており、2つのHDMIソースのビデオストリーミング(最大1080p60)と、Androidアプリでユーザーがカスタマイズできる(ウィンドウサイズ、位置)ピクチャーインピクチャー(PIP)機能をサポートしている。この2つの入力は、Androidのネイティブカメラとして機能する。Z CAMは、IPMAN AMBRは、TikTok、Facebook、Instagram、Weiboなどのソーシャルアプリでのライブストリーミングに適していると述べている。また、YouTubeへの配信も可能だが、その場合はWebブラウザを介してのみとなる。
IPMAN AMBRには、2つのHDMI入力のほかに、イーサネットコネクターとWiFiが搭載されており、いずれも低遅延のモニタリングが可能。Z CAMによると、ミラー/フリップビュー設定でのモニタリング用にHDMI出力もある。さらに、USB-Cコネクタが1つ、3.5mmジャックが2つあり、1つは外部マイク用の入力、さらに音声をモニターするためのヘッドホン用の出力が1つある。
Android 10のUIで、ユーザーはあらかじめ搭載されているAPKPureアプリなどを通じて、Androidアプリをダウンロードしてインストールすることができる。Z CAMのアプリもこのデバイス上で動作する。電力供給は、背面にソニー製のNP-Fバッテリープレートを搭載している。さらに、USB-Cコネクタは、USB PD(パワーデリバリー)充電に対応している。
価格と発売時期
Z CAMによると、「IPMAN AMBR」は今月中(2021年10月)の出荷を予定しており、推奨小売価格は499ドルとされている。