中国のメーカーZEAPONは、Microスライダーの第4弾となるMicro4シリーズをリリースした。このコンパクトなダブルディスタンススライダーは、手動式と電動式の両方があり、最大積載量は水平方向で12kg、その他の方向では4.5kgとなっている。電動バージョンでは、モーターユニットが刷新され、より静かになり、タッチスクリーンが搭載された。
ここ数年、スライダーの需要はかなり落ちていたが、2024年はスライダーの復活の年になるかもしれない。実際、iFootageはIBC 2024でShark Slider Nano 2を発表したし、CineDでは最近Trexo Convertaをレビューした(英語)。企業やインタビュー撮影にスライダーを愛用している私としては、メーカーがこの分野で革新を続けていることを嬉しく思う。
2022年7月にMicro3シリーズを、2023年8月にAXISシリーズをリリースしたZEAPONは、スライダーの最新版であるMicro4シリーズを発表した。
ZEAPON Micro4シリーズの特徴
まず、Micro4スライダーの特徴であるダブルディスタンス・スライド機構について説明しよう。この革新的な設計により、スライダーは物理的な長さに比べて2倍の可動範囲を提供することができ、狭い場所や限られたスペースで撮影するユーザーにとって非常に便利だ。
Micro4には、マニュアルスライダーのM500/M700/M1000と、電動スライダーのE500/E700/E1000の6種類がある。
各モデルの主な違いは、長さ、移動距離、重量だ。ただし、すべてのスライダーモデルの最大積載量は、水平方向で12kg、その他の方向で4.5kgとなっている。では、この新しい第4シリーズは、前シリーズと比べて何が新しくなったのだろうか?
新機能
トラックのデザインはあまり変わっていないが、ZEAPONはダンパー機構を改良し、よりスムーズな結果が得られるようになった。また、スライダーの両端にサポートホイールが追加され、トラックの端に到達したときにスライダーがたるむのを防いでいる。
これらの新しいスライダーモデルの変更点と改良点のほとんどはモーターにあり、モーターは一から完全に再設計されている。新しいコントロールボタンとタッチスクリーンにより、Micro4は操作にスマートフォンやアプリを必要としない。
モーターには、速度調整ホイールと通常/高速の切り替えボタンがある。速度に関しては、通常モードの1%速度で0.18mm/sから、高速モードの100%速度で17.8cm/sまで対応する。さらにZEAPONは、Micro4シリーズのモーターは「超静音」であり、通常速度モードでは音は聞こえないと述べている。
前モデルと同様、ZEAPON Micro4はソニーNP-Fバッテリー1本で駆動する。しかし現在は、モーターのUSB-C電源入力から外部電源で給電するオプションがある。ZEAPONによると、小型のソニーNP-F550バッテリー1個で、通常速度で最大5.5時間、高速で3時間近く動作する。
価格と発売時期
ZEAPON Micro4シリーズのスライダーは、M500が428,95ユーロ、M1000が572,95ユーロで、モーター付きバージョンはE500が736,95ユーロ、E1000が879,95ユーロで、現在予約受付中となっている。
詳しくはZEAPONのウェブサイトをご覧ください。