ツァイスがMilvus(ミルバス)ラインアップを拡張。3種の新プライムレンズ、15mm f/2.8、18mm f/2.8、135mm f/2.0を発表した。
ツァイスがキヤノンEFとニコンマウント用に、新レンズフォーマット、Milvusを発表したのは、ちょうど昨年の今頃だった。MilvusにはZEとZFレンズがある。幾つかの焦点距離のものは、工学系、コーティング、構造の見直しで商品化されているふが、他のケースでは、ゼロベースから設計されている。
昨年の発表時は6本だったが、その場で予告された通り、今回3本のレンズがMilvusシリーズに追加された。
従来は21mmが最広角のレンズだったが、今回発表された15mm f/2.8 と 18mm f/2.8 で広角域を補充している。この二つのレンズの焦点距離は、ツァイスでは一般的なもので、ZE、ZF、あるいはCP2のラインアップでも存在していた。CP2の18mmと違い、Milvusの二つの広角レンズは、24x36mmのフルサイズセンサーに対応している。
Milvus 18mm f/2.8は、前モデルが古い技術で設計されていたのに対し、新しく設計されたものだ。
15mmというのは、ツァイスにとっては新しい焦点距離と言える。そしてMilvus15mmは、現在の技術で設計されている。
135mm f/2.0はMilvusラインアップで待たれていたレンズで、100mm f/2マクロを置き換え、最も長い焦点距離のレンズとなる。
ツァイスMilvusはツァイスブルーの輪郭が施されたオールメタルで耐候性に優れた信頼性のあるレンズである。
ニコンマウントバージョンはマニュアル絞りリングが搭載されるが、フォーカスリング回転方向がシネマレンズやキヤノンレンズとは反対である。
一方、キヤノンバージョンはマニュアル絞りが省略されており、電子制御のみとなる。残念ながらプロトコルによって、両立が難しいようだ。(正しい方向のフォーカスリングとマニュアル絞りを持つレンズは無いものだろうか!)