ZEISSは、Large Sensor Formatに対応した新しいSupreme Cinema Primeレンズセットを発表した。 同社のSupreme Prime Lensラインアップは、主にT 1.5で、PL、LPL、EFマウントが用意されている。
ラージセンサー用ハイエンドシネマプライム
ARRIが4月に大型センサー搭載カメラAlexa LFを発表したことで、ラージセンサー対応のレンズが各社から発売されるのは時間の問題だった。
ZEISS Supreme Primesは、46.2mmのイメージサークルを持ち、ラージセンサフォーマットに対応しているが、これはドイツのレンズメーカーとしては最初となる。
従来のマスタープライムのユーザーは、ZEISSプレミアムレンズに精通している。Supreme Primesは、新しいラージセンサーフォーマットに対する同社の答えだ。
ユーザー交換可能なマウント、13種類の焦点距離
ZEISS Supreme Primesは、ARRI Signature Primesよりも小型軽量で、マウントはLPL、PL、キヤノンEF(サービスセンター経由)の3種類に対応する。従って、ラージフォーマットにもsuper35mmのようなスモールフォーマットにも対応できる。
焦点距離は、15mm、18mm、21mm、25mm、29mm、35mm、50mm、65mm、85mm、100mm、135mm、150mm、200mmの13種類が揃う。
明るく、データ転送が可能
T1.8の15mmと、T2.1の200mmを除いて、T1.5で統一されている。
また、ZEISS Supreme PrimesはeXtended Dataテクノロジーを採用し、ストップ、被写界深度、ケラレ、シェーディング、ディストーションなどのメタデータを出力できる。
プロモーションビデオ
ZEISSの発表スタイルは決まっていて、プロモーションビデオが用意されている。興味深いのはカメラフォーマットの選択だ。RED MonstroとソニーVeniceで4本のビデオが用意されているが、Alexa LFは無い。
ビデオは以下。
https://www.youtube.com/watch?v=Dq0CAf51dR4
各プロモーションに参加している各DPは、新しいレンズについて独自の見解を語っている。
「焦点が合っている部分とそうでない部分との間の非常に滑らかな移行は、ZEISS Supreme Primeレンズ特有のものだ。これにより、より豊かな質感と深みを作品に加える事ができる。」
– 撮影監督:佐光 朗。 ZEISS Supreme PrimeレンズとソニーVeniceで撮影
ZEISS Supreme Primesの仕様書は以下。
発売時期は以下の通り。
- 2018 年 8 月予定: 25mm/T1.5, 29mm/T1.5, 35mm/T1.5, 50mm/T1.5, 85mm/T1.5
- 2018 年 12 月予定: 100mm/T1.5
- 2019 年予定: 21mm/T1.5, 65mm/T1.5, 135mm/T1.5, 150mm/T1.8
- 2020 年予定: 15mm/T1.8, 18mm/T1.5, 200mm/T2.1
標準価格(2018 年 8 月 1 日出荷予定 5 焦点距離レンズ)は2,025,000 円 (税別) で、日本国内では2018 年 6 月 11 日 から受注を開始する。