ZEISSは、特に空撮向けに設計された新しい軽量の工業用レンズ、Ventumを発売した。 ZEISS Ventumは、固定焦点と最大口径f / 2.8の21 mm Eマウントレンズだ。フルフレーム対応で、ZEISS T *反射防止コーティングを施し、ハウジングも耐候性を備えている。
ZEISSは、新しいVentumレンズを工業用レンズとして発表した。このレンズにはフォーカスリングは無く、通常の映像制作向きではない。焦点は固定されており、最大画角に設定されている。また合焦距離は約15メートルで固定されている。絞り値の後側焦点は無限大だが、前側焦点は絞りの設定に依存し、たとえばf / 8では、フォーカスは3 mから無限大までとなっている。固定焦点設計により、構造が単純化され重量が軽減される。
このレンズの主な目的は空撮のため、重量が重要な要素となっている。ドローンの場合、全重量が軽いほど飛行時間が長くなるためだ。 ZEISS Ventum 2.8 / 21レンズの重さはわずか227gで、ZEISS Interlock Compact 2.8 / 21レンズの約半分となっている。
レンズの絞りはF2.8からF22の間で1/3 F値で調整できる。アパーチャリングのロックは、振動やドローンでの偶発的な変化を防ぐため用意されている。このレンズはEマウントで、最大43mmのイメージサークルを持つフルフレームセンサーをカバーしている。 またフィルター径は52mm。
ZEISS Ventumはオールアルミ製で、天候やほこり、湿気、温度、水しぶきの影響を受けにくい。このレンズは、ゴーストを最小限に抑えるため、ZEISS T *反射防止コーティングを施されている。 ZEISSによると、Ventum 2.8 / 21光学系は、イメージング領域全体にわたって高レベルのコントラスト、解像度、色再現性を実現している。
このレンズの主な目的は、地図作成、3次元モデルの作成、検査、調査、あるいはプロジェクトの進捗状況などが考えられる。屋外での据え置き型の用途にも適している。
ZEISS Ventum 2.8 / 21は現在入手可能で、推奨小売価格は1,500ユーロとされている。