Zeni(ゼニット)がZenit Mを発表 - 往年のロシアブランドがデジタルカメラで蘇る
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Zenit Mは、Zeni(ゼニット)初のデジタルカメラだ。Liica(ライカ)とのコラボレーションで、HDビデオが撮れるユニークな限定版フルフレームカメラが発表された。
Zenitはロシアのカメラメーカー。デジタルカメラ時代になって、その影は薄かったが、以前はソビエト時代のアナログカメラとして有名なブランドだった。 このブランドが、ライカとのコラボレーションにより、再び蘇ることになった。Zenit Mは限定モデルで、内部はライカだが、画質は旧式のZenitカメラの独特なルックを持っている。なお、Zenitar 35mm F / 1.0レンズがセットになっている。
解像度を追い求めない
Zenit Mは24メガピクセルのフルフレームCMOSセンサーを搭載し、1080p HD 24fpsあるいは25 fps、Motion JPEGで記録することができる。 HD解像度にもかかわらず、撮影した画像は独特のもので、特にF / 1.0で撮影すると非常に印象深い映像となる。ボケも非常に美しく、被写体を浮き上がらせることができる。
広角で撮影するとコーナーにケラレが出るが、ルックはクリーンな映像というよりは芸術的な美しさがある。マイクは内蔵されているが、ヘッドフォンやマイクポートの外部入出力はない。
内部はライカ製
Zenit Mの内部はLeica M(type 240)がベースになっており、ライカのボディと似たデザインだ。またファインダーはレンジファインダーと、0.68倍のファインダーが内蔵されており、3インチのディスプレイも背面に装備されている。製造はロシアで行われている。
Zenit Mカメラの主な技術仕様は次のとおり。
- 24メガピクセルフルフレームセンサー
- ISO範囲200〜6400
- Zenitar Mレンズマウント
- DNG記録されるRAW画像
- ビデオはMotion JPEG記録
- 最大解像度1080p HD、24 / 25fps
- 内蔵マイク
- SDカードに記録
Zenit MカメラとZenitar 35mm F / 1レンズの組み合わせのこのセットは、わずか500セットの限定販売で、価格は5,500ユーロ。誰もが購入するようなカメラではないが、限定版なのでマニアには興味深い商品だろう。 ZenitとLeicaのコラボレーションにより、往年のブランドが甦った。同社は今後、多くのデジタルカメラを開発する予定とのこと。願わくば、次のモデルには最新のビデオ機能を搭載して、より手頃な価格で販売してほしいものだ