ZhiyunがCRANE-M2を発表した。他の多くのジンバルより小型だ。重量は500gで、最大720gまでのコンパクトカメラ、小型ミラーレスカメラ、スマートフォン、アクションカメラを搭載することができる。Wi-Fiとブルートゥースによる強化されたカメラコントロール、新しい手振れ補正モード、そして最大7時間のバッテリー持続時間が特徴。 価格は269ドルで現在発売済み。
Zhiyun-Techは中国の電子ジンバルスタビライザー専門メーカー。同社は数年前から市場に参入しており、CRANEジンバルは代表的な製品だ。
ジンバルはここ数年で、映像制作の分野で非常に多く使われるようになった。多くのメーカーが参入し、あらゆる重量クラスのカメラに対応した製品がリリースされている。 DJIは先週、Ronin-SCを発表したが、これはミラーレスカメラ用のコンパクトジンバルだ。 Gudsenは今年のNABで、より軽量のカメラ用にMOZA Aircross 2を発表した。
Zhiyunはすでに2種類の製品を持っている。 CRANE 3 LABは最大4.5 kgの耐荷重で、WEEBILL LABは最大3 kgのカメラを対象としている。今回発表されたCRANE-M2はWEEBILL LABよりもコンパクトで同社では最小のもの。
CRANE-M2の概要
CRANE-M2は寸法267 x 69 x 138 mm、重さ500 gと実にコンパクトなジンバルだ。コンパクトカメラ、軽量のミラーレスカメラ、スマートフォン、アクションカメラなどに対応する。最大積載量は720 g。スマートフォンやアクションカメラを取り付ける場合は専用のアクセサリーが必要となる。
CRANE-M2には新しいクイックリリースプレートが用意されており、カメラの着脱が簡単にできる。スケールマークとポジショニングメモリーロックにより、わずか数秒でバランス調整が完了する。ボタンで軸の位置を固定し、使わない場合でも位置をキープしておくことができる。CRANE-M2は折りたたんで、バックパックやポケットに収納できる。
ハンドルですべてのコントロールが可能で、ハンドル上のスライダーで、カメラのズームを操作できる。明るいOLEDディスプレイが搭載されており、ジンバルのモード、BluetoothやWi-Fiの状態、バッテリー残量、その他のパラメータを表示することができる。
従来の3つの基本モードが継承されている。
- Pan Follow (PF)
- Follow (F)
- Lock (L)
またCRANE-M2には下のモードが追加された。
- Full-range POVモードでは3軸すべてで360°の同期移動が可能
- Vortexモードでは全次元で360°のバレルショットが可能
- Goモードでは、速いパンまたはチルトで動きの速い被写体を追跡できる。
- Selfieモードは180度回転させ自分撮りが可能。
Wi-FiとBluetooth機能は、ジンバルハンドルと同社のZY PLAYアプリでシームレスなワイヤレスカメラコントロールが可能。 下は対応しているカメラのリスト。
- ソニーILCE-5100/6000/6300/6400/6500、DSC-RXO / RXOM2 / RX100M4 / RX100M5 / RX100M6 / WX500 / HX90 / HX99
- パナソニックDMC-GX85 / ZS110GK / LX10GK、GF10KGK、DC- GX9KGK / GX9GK / GF9KGK / GF9XGK / ZS70GK / ZS220GK / LX100M2GK
- キヤノンM50
- GoPro HERO 5/6/7
スマートフォンについては、人気のあるスマートフォンに対応しているとだけ書かれている。 ZY PLAYアプリには、リモコン、タイムラプス、パノラマ、vertigo(めまい)ショットなどの機能が用意されている。
CRANE-M2には、オーディオ、照明、モニタリング機器などを取り付けるための¼インチのネジ穴も用意されている。バッテリー駆動時間は最大7時間。 CRANE-M2から、カメラやスマートフォン、その他の機器に給電することができる。また、外部電源から充電することも可能。
CRANE-M2は現在予約注文ができる。価格は269ドル。(日本での価格は未発表)
さて、耐荷重720gというのはどの程度のカメラだろうか。富士フイルムX-T3の重さはバッテリーとメモリーカードを入れて539 gだ。軽量のレンズならこのカメラをマウントすることも可能かもしれない。