中国のジンバルメーカーZhiyun(ジウン)は、最近SMOOTH-Q2スマートフォンジンバルのKickstarterキャンペーンを大成功させたが、今度はDSLRやラーレスカメラ用の新しいジンバル、Weebill-Sを発表した。このハンドヘルドジンバルは、Photokina 2018で発表された従来のWeebill LABの追加機種の位置付けとなっている。
Weebill-Sの概要
Zhiyunは、ミラーレスやDSLRカメラ用の新しいハンドヘルドジンバル、Weebill-Sを発表した。この新しいジンバルは、従来のWeebill LABの追加機種で、後継機ではない。Weebill-Sの独特のデザインはWeebill LABに類似したものだ。
Weebill LABのハンドルを兼ねた三脚を「通常」モードで装着すると、他の片手持ちジンバルと同様に操作できる。しかし、Weebill LABの独特の機能は、三脚部分を取り外し、胴体部分に取り付けると、下位置で撮りやすいハンドグリップとして機能する。
Weebill-Sも同様の機能を持ち、総高はわずか297mmで非常にコンパクトだ。 2本の18650交換可能バッテリーで、最長14時間撮影できる。
これもWeebill LABと同様だが、 Weebill-Sは、すべての軸を個別にロックできる。パン、チルト、およびロール軸にそれぞれロックレバーが付いている。
これらのロックは移動時にモーターを保護するだけでなく、バランス調整時に、他の2つの軸をロックすることにより、各軸を独立して調整できる。
それでは、Weebill-Sの進化した点は何だろうか?
Weebill-Sの機能
Weebill-Sは、新しいモーターを搭載しており、モータートルクが300%向上し、応答性が50%向上した。これにより、ソニーのα7III + FE 24-70mm F / 2.8やキヤノン5D4 + EF 24-70mm F / 2.8などのより重量のあるカメラシステムに対応した。
従来通りカメラをマウントするためのクイックリリースプレートは、ManfrottoとArca-Swissと互換性がある。なお、Weebill-Sの最大耐荷重に関して、正式な発表はまだ無い。
また、新しいインテリジェント自動調整機能により、より安定したカメラワークが可能となった。更にWeebill-Sはセットアップ重量を自動的に認識し、そのパワーを自動調整してセットアップを最適にする。
画像伝送モジュールも再設計された。新しいTransMount Image Transmission モジュールは、クイックリリースプレートの下に直接取り付けることができる。
TransMountモジュールは、フルHD30fpsで、100メートルの範囲で伝送でき、LUT /偽色/フォーカスピーキング/ゼブラなどのツールを使用できる。また、TransMountをライブストリーミングにも使用でき、同時に3つのデバイスに接続することもがきる。
Weebill-Sのコントロール機能
TransMount Image Transmission モジュールを使用すると、ViaTouch 2.0システムにアクセスできる。これにより、スマートフォンをモニターとリモートコントローラーとして使用できる。カメラが対応していれば、ViaTouch 2.0を介してカメラのパラメーターをコントロールできる。対応するカメラのリストは、こちらのサイトで確認できる。
Weebill-Sにスマートフォンを接続すると、SmartFollow 2.0を使用して、被写体を自動的に追跡できる。また、Sync Motion機能により、Zhiyunアプリでスマートフォンからジンバルをコントロールできる。
ジンバル本体には、コントロールホイールがあり、カメラがサポートされている場合、オプションのフォローフォーカスを必要とせずに電子的にフォーカスを制御できる。コントロールホイールは、Zhiyun TransMount Servo Zoom / Focus Controller(アクセサリとして販売)にも対応している。
モードはフルレンジPOVモード、Vortexモード、GOモード、PFモード、Fモード、Lモードの6つの撮影モードが利用できる。
価格と発売時期
Weebill-Sの価格は439ドル。 出荷は10月末の予定だ。 TransMount Max Servo Zoom / Focus Controllerは89ドル。
またパッケージも用意されており、 Weebill-Sとフォローフォーカスを含むZoom&Focus Proパッケージが$519ドル、 Weebill-S、フォローフォーカス、および画像伝送モジュールで構成される画像伝送プロキットは、679ドルとなっている。なお、日本での価格はまだ発表されていない。
Zhiyunのサイトはこちら。