ZoomはAndroidスマートフォン向けのM / SステレオマイクAm7を発表したす。スマートフォンのUSB-Cポートに直接接続し48 kHz / 16ビットオーディオを録音できる。 また、指向範囲の設定、ゲインの設定ができ、3.5mmジャックを介して録音のモニターも可能だ。 Am7には回転するカプセルがある。また、調整や共有用にZoom HandyRecorderアプリも用意されている。間もなく12000円程度で発売予定。
スマートフォンに対応したマイクが各社から数多く発売されている。最近のスマートフォンはビデオの画質が向上し、それに伴って高音質も求められている。たとえば、RØDEは最近iOS対応のVideoMicNTGショットガンマイクをリリースした。
ZoomはiPhone用のLightningポートを備えたアンビエントプラグインステレオマイクiQ7を既に発売している。今回同社は、このマイクのAndroidバージョンAm7を発表した。
Am7の概要
Am7は、AndroidスマートフォンのUSB-Cポートに直接接続できるM / Sステレオマイクだ。 M / Sとは、従来の左/右ステレオ録音とは異なり、ミッド/サイドを意味する。マイクには、前面からの音声を収音する指向性の「ミッド」マイクと、側面から周囲の音を拾う双方向の「サイド」マイクの2つのカプセルがある。
ステレオ幅スライダーを使用すると、ステレオ幅を90°または120°に設定できる。または、ミッドとサイドの音声をRAWデータとして記録し、同社のHandy RecorderAndroidアプリを使用して後でステレオ幅を調整できる。このアプリでは、インタビューなどの音声録音に適した、信号を位相コヒーレントモノラルにすることもできる。このスライダーに加え、ゲインノブ(+ 3〜 + 43 dB)とレベルメーターを表示する3つのLEDも付いている。
Am7は、48 kHz / 16ビットでオーディオを録音する。録音中にヘッドフォンを介してオーディオをモニターできる3.5mmヘッドフォンジャックも装備されている。このジャックは、必要に応じて、アナログでバックアップ録音するためのライン出力としても使用できる。 Am7の重量はわずか31.8 gだ。
回転カプセル
Am7は、回転するカプセルデザインが特徴。マイクをカメラと位置合わせして、縦長や横長でビデオを記録しながらオーディオを録音したり、オーディオのみの録音ができる。オーディオ録音のみの場合、カプセルをオーディオ位置に回転させることができる。 またAm7には、セルフィーモードも用意されている。
ハンディレコーダーアプリ
Zoomは無料のHandyRecorderアプリも用意しており、これでマイクをコントロールすることができる。このアプリは現在GooglePlayでダウンロードできる。このアプリを使用すると、ユーザーは遅延なしのオーディオをモニタ-でき、Androidデバイスで直接オーディオを録音したり、ミキシングや共有ができる。 Handy Recorderアプリは、SoundCloudに自動的にアップロードして共有したり、Googleドライブにアップロードして選択したグループと共有できる。
価格と発売時期
出荷は2020年12月末までに開始される予定。Am7の価格はAmazonでZoomiQ7と同じ11,880円に設定されている。
関連商品
ZOOM ズーム / AM7 Androidデバイス用の高音質ステレオマイク
ZOOM ズーム MSステレオマイクロフォン iPhone / iPad 用 iQ7