Zoomは、コンテンツクリエイター向けのポータブルオーディオレコーダーH1 XLRを発表した。形状やコンセプトはこれまでのZoomのモデルと同様で、2つのXLR-1/4″TRSコンボマイク/ライン入力、3.5mmステレオジャック入力、32ビットフロート録音を備えている。
撮影時、オーディオは重要ながら見落とされがちな要素のひとつだ。音声が悪いとアマチュア作品のようになってしまうが、音声が良ければ映像を補うことができる。”映画的 “というと、通常映像の視覚的な側面を指し、音に焦点を当てた議論は比較的少ないことに気づくだろう。フィールドレコーダーは長い間、インディペンデント映像クリエイターを対象にしてきたが、日本のオーディオメーカーであるZoomは、お金をかけずに高品質のオーディオを録音する場合思い浮かぶ企業のひとつだ。Zoom H1 XLRは、高品質のオーディオ収録をリーズナブルな価格で提供するという同社の哲学を踏襲している。
Zoom H1 XLRの概要
Zoom H1 XLRは、2系統のXLR/TRSコンボ入力を備え、音声や楽器などに対応するハンディなオーディオレコーダーだ。また、オンカメラマイクやラベリアマイクなどの機器を接続するための3.5mmステレオ入力も備えている。これらのオーディオ入力は、コンテンツ制作のほとんどの場面で役立つだろう。
このレコーダーには32ビットフロート録音機能も搭載されている。この機能は、2022年にZoom F3で、そして今年Zoom Essentialシリーズですでに提供されてる。この機能を使えば、ノイズの多い小さな音を収録するためにゲインをコントロールする必要がなくなる。32ビットフロートにより、ほとんどすべての音がクリップすることなく録音される。撮影現場に音声担当者がいない場合、この機能は貴重で、撮影に集中できる。
H1 XLRプリアンプは、-122dB EINと最大96khzのサンプルレートで音声を収録し、あらゆるミキサーやライン出力から+4dBuラインレベルの信号を録音できる。レコーダーにはUSB-Cポートが装備されており、スマートフォンを接続し、直接オーディオを収録することができる。また、コンピューターとのオーディオインターフェースとしても使用でき、H1 XLRのSDカードに直接録音できる。
レコーダーにはミキサーが搭載されており、高コントラストのOLEDスクリーンには録音中の波形がリアルタイムで表示される。さらに、スピーカーを搭載しており、録音をモニターしたりプレビューしたりすることができる。最後に、マイク用にファンタム電源とプラグイン電源を搭載している。さらに、単3電池2本または電源(別売)で駆動することができる。
Zoom H1 XLRの主な特長
- 2系統のXLR-1/4″TRSコンボ入力
- 超低ノイズマイクプリアンプ
- クリップフリーの32ビットフロート録音
- フレキシブルな3.5mmステレオ入力
- コンピューターやスマートデバイス用のUSB-C
- 明るいOLEDスクリーンを備えた一体型ミキサー
- ファンタム電源とプラグイン電源を内蔵
- 2×2クラス準拠のUSBオーディオインターフェース
- 最大1TBのSDXCカードに対応
価格と発売時期
Zoom H1 XLRフィールドオーディオレコーダーは 8月下旬発売予定で価格は17,900円。詳細については、こちらのZoom製品ページをご覧ください。