ZOOMがまったく新しいH8レコーダーを発表した。その名のとおり、8チャンネルのオーディオ入力を持つレコーダーだ。さらに、最大12チャンネルまで録音できる。
筆者は Zoom H1nを所有している。これは、外出先でオーディオを録音するのに便利なデバイスだ。時代は変り、新しいZOOM H8は多くのオーディオ入力を備えている他、モジュール式で拡張可能で、タッチコントロールが可能。またラップトップ用のデジタルオーディオインターフェイスとしても機能する。以下はプロモーションビデオ。
オプションや機能が多すぎると使い勝手が複雑になる可能性があるが、ZOOM H8には3つの専用アプリでワークフローに対応する。
ZOOM H8オーディオミキサー/レコーダー
このミキサー/レコーダーは、基本的に、ロケーションサウンドミキサー/レコーダー(FIELDアプリ)、ポッドキャスト録音デバイス(PODCASTアプリ)、ライブパフォーマンス音楽レコーダー(MUSICアプリ)、コンピューターのオーディオを拡張するためのオーディオインターフェイス機能の4つのデバイスが1つになっている。
各アプリにより、ZOOM H8を特定のワークフローをサポートする記録デバイスに変える。ZOOM H8は、従来の他のZOOMオーディオレコーダーと同じように、モジュール構造になっている。コアユニットは、画面パーツと独自の形状のI / Oパーツで構成されており、マイク、楽器、その他のオーディオソースをH8に接続できる。
ユニットの上部で、いわゆるZoom Capsule System 2を利用できる。デフォルトでは、H8にはXYH-6 X / Yマイクカプセルが付属しており、X / Yスタイルで2つの追加チャンネルを提供する。なおより高度なバージョンであるXAH-8などの他のものとモジュールを交換できる。
XAH-8は、X / YおよびA / Bステレオセットアップの両方の組み合わせが可能。外部オーディオソースに対応する場合は、追加の4つのXLS入力を備えた拡張モジュールであるEXH-8を使用する。ゲインつまみ、パッドスイッチ、+ 48Vファンタム電源を備えている。この場合は外部電源を接続する必要がある。
360アンビソニックレコーディングの場合は、VRH-8を追加する。 4つのコンデンサーマイクと内蔵の加速度計を利用するマイクカプセルを備えているため、マイクは常に空間内に配置される。さらに、このモジュールは、必要な変換を自動的に処理するアンビソニックデコーダーを備えている。
次のビデオでは、ZOOMの製品スペシャリストであるSamuel Greene氏が新しいH8ユニットについて説明している。
この新しいユニットはよくできているが、多少かさばるかもしれない。ZOOMにはよりコンパクトなユニットがあり、ZOOM H8は、ZOOM F8nなどの大型レコーダーとの間に位置する。
主な仕様
6つのベース入力のうち1つ(1〜4)は、XLRソケットの形状をしている。次の2つ(A、B)は、XLRまたは6.3mmプラグ用のコンボジャックになっている。これは、たとえばギターに対応する。 6つのメイン入力はすべて、必要に応じてファンタム電源をサポートしている。上部のXYモジュールは更に2つのチャネルを提供する。合計で8つなので、H8という名前になっている。なお、3.5mmオーディオ出力をカメラの入力に接続できる。
オーディオ録音は、最大512GBの容量の通常のSDカードを使用する。 H8をオーディオインターフェイスとして使用すると、同時に最大12のトラックを録音できる。また、録音は下のWAVファイルとMP3ファイルをサポートしている。
- WAV: 44.1/48/96 kHz, 16/24-bit, mono/stereo
- MP3: 128, 192, 320 kbps
電源は4つの通常の単4電池で駆動するが、DC 5 V / 1Aを供給するオプションのACアダプター(ZOOM AD-17)でも可能。
ZOOM H8のサイズは116.4 mm(W)×163.3 mm(D)×48.6 mm(H)で、重量は354 g。この数値は、XYH-6モジュールが接続されていないメインユニットにのみ。オプションのBTA-1リモートドングルを使用すると、スマートフォンからリモートでレベルの調整やRec On/Offおよびモニターができる。
ZOOM H8は現在入手可能。 これは比較的コンパクトで、柔軟にオーディオ操作に対応できる。 アプリでの操作は、静止画撮影用の専用メニューやミラーレスカメラのビデオモードなどに便利だろう。
リンク:ZOOMのWebサイト
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